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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百四十二話
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の艶かしい声に、弾はドキリとした。

「エロッ…!?」

ッタッタッタという足音がして、弾はあわてて振り返った。

一際大きな猫が一夏の下へ駆けて行った。

「親猫か…?」

その猫はベンチに座る一夏の隣にピョンと飛び乗った。

に"ゃー!

と親猫が鳴くと子猫が首をすくめた。

「にゃー。にゃー」

一夏が子猫を庇うように何かを言う。

み"ゅー…。

親猫が一鳴きすると、子猫達が一夏から降りる。

み"ゅぁー。にゃー。みゃぅ。みゃぉ。にー。

別れの挨拶らしき物をした猫の親子は、何処かへ消えて行った。

「ふー。みゃおぉぉぉぉぉん……」

一夏が大きく伸びをして立ち上がる。

「やべっ…!」

弾は撮影をやめ、動画を親衛隊のグループに投稿した。

箒に送るのも忘れなかった。

これで近衛隊のグループにも投稿される事となる。

「いっ、一夏探したぞ」

とさも今来ました感を出しながら弾が出ていく。

「おー。悪いな弾」

一夏は無言で魔法を発動し…。

「へごぉっ!?」

弾がずっこけた。

「おい盗撮犯。弁明を聞こうか」

ぐりぃっ! と一夏が靴のまま弾の背中を踏みつける。

「イダイイダイイダイ!」

「おーら。吐け! このままリリムキッスでイケナイ扉こじ開けんぞ」

「あ、それも悪くな…あだだだだだ!? やっぱ無理!吐く! 吐くから!」

弾は束からスマホを渡された事を白状した。

ドカッと一夏が弾の背中に座り込む。

「おっふ……」

満更でもない弾である。

「まぁ、束さんの気持ちもわからなくはねーし? 今回は目を瞑るか」

一夏が立ち上がり、弾が立ち上がる。

一夏がパチンと指を鳴らすと、弾の制服の汚れがすっと消えた。

「もどるぞ」








「どうして遅れたのかにゃー?」

「聞かせて欲しいにゃー?」

「ヲイ! 弾テメェ!」

一夏は箒の膝の上に拘束されて女子から弄られていた。

「ん? どうした一夏」

「さっきの上げやがったな!?」

「え? 俺は箒ちゃんに送っただけだよ?」

「箒!?」

「にゃんだ一夏?」

「うみゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「お、一夏が発狂した。面白そうだから放っておこう」

一夏は消しゴムを握ると弾に投げつけた。

「へごっ!?」

「ああ!五反田!」

「くっ…お前の事は忘れねぇ…!」

ノリのいい男子共である。

結局、その後一週間ほど弄られて続けた一夏だった。



なお束はサイオンアイアンクローの刑に処された。

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