暁 〜小説投稿サイト〜
龍天使の羽撃き
09
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ウンが表示される。

『10、9、8………ひゃぁもう我慢できねぇゼロだぁ!』

「ふざけんなくそ須郷っ…!」

ARROWSは全員が自信の得物をモノクローム・ナイツの方角へ向け、トリガーを引く。

パッとスラスターの噴射光が広がるのを各機のカメラが捉えた。

「総員散会! かたまるなよ!」

ヴォジャノーイはそう言うと、モノクローム・ナイツの居る方向へ真っ直ぐカンヘルを進める。

『じゃぁ私は右なの』

『ついていくの』

ライトニングが右へ、ヘルメシエルがそれを追う。

『じゃ、左行かせてもらうぜ』

バエル・ゼブルは左へ向かった。





ヴォジャノーイがカンヘルを進めると正面からビームが放たれた。

「アリスっ…!」

一条、二条と放たれるビームは正確で、ヴォジャノーイは機体を大きく動かす。

『シネッ! ヴォジャノーイ!』

ヴォジャノーイはCAUTIONの表示を見て咄嗟に機体を止めた。

その目の前をユージオのブルーローズが突っ切る。

急降下しながらの突きだ。

「あぶねぇ…」

『相変わらず、すごい反応速度だね』

「キリトにゃ敵わねぇよ」

『それは嬉しい事を聞いたな!』

「なんで皆こっち来るかなぁ!?」

叫ぶヴォジャノーイがビームマグナムを向けた先にはインカーネイト。

背中の二本の剣を外したインカーネイトがカンヘルに斬りかかる。

それをマグナムを捨て、二振のGNソードXで受け止めたカンヘル。

その後ろをブルーローズが狙う。

「スラスター全開!」

00QのバインダーとアームドアーマーDEを後ろに向け、全推力を解放。

その勢いでブルーローズは押し返された。

ヴォジャノーイはレバーを押し込み続ける。

鍔競り合いをしていたインカーネイトを巻き込んで、月面へ急降下。

『なっ!? 自爆する気か!?』

「な訳ねぇだろ」

月面ギリギリで、アームドアーマーDEとバインダーを180度回し、カンヘルが離脱した。

ッドォッ! とインカーネイトが地表に叩きつけられた。

CAUTION !

「ソードビット!」

放出されたソードビットが後方にシールドを作った。

迫るビームはエネルギーシールドに防がれた。

「キリト…アリス…ユージオ…。
いや、三対一なだけましか…アスナ先輩まで来たら手がつけられん…」

『いいえ、四対一よ』

「何!?」

カンヘルに対して上方からスペリオルが斬りかかる。

ライフルは投棄し、サーベルだけだ。

カンヘルはGNソードXのクロスガードで防いでみせた。

が、しかし…

「ならさっきのビームは…!?」

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