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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
戦いの行き先
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を掻っ捌く。
そして、反対に左側へとはファウストの槍の刃が引き裂いた。


ズバァッ!と装甲ごと身体を上下に分かたれ、ファウストの身体が爆発する。

その爆発を、剣を振るった勢いで背を向けて前に出た電王が背負うように立ち上がる。

「ぉおう」

爆風によろけながら。



「ったく、良太郎!!そこは最後までしっかり立ってろって!!」

「ご、ごめん・・・でも、勝ったよ」

「・・・おう!!」



仮面ライダーファウスト、撃破。
聞きたいことはいくつかあったが、これで無事に――――



「ダァッ!!!」

「な」

「に!?」


終わらない。


「終われねぇよなぁ!!もし俺が負け釣ってんなら、それ相応の仕事はしねえとよ!!!」

ファウストが、上半身だけで変身を解いた良太郎の身体を掴んでいた。

一体如何なる力を使っているのか。
下半身がないというのに、上体は何事もないように浮いている。


「がフッ!!」

とはいえ、もう最期であることは変わらないらしい。
つまり、これはこいつの最後の足掻き。

「たとえ負けるにしても、俺は最後まで仕事はこなすぜ!!旦那!!!」


変身していない良太郎は、こう言っては何だが、非力だ。
ファウスト―いや、もはや変身も解けかけゴートイマジンとなっている――が、良太郎をそこに停まっていたデンライナーに向かってブン投げた。

車内には突っ込んだものの、ギリギリでキンタロスが受け止めなければ大怪我になっていただろう。
その彼を心配し、モモタロスらも車内に乗り込む。


「おい大丈夫か良太郎!!!」

「な、なんとか・・・」


そんなやり取りをするが、ファウストはその隙にライダーパスを空に掲げた。

直後、クラシックのような音がして、時の列車「ファウストライナー」が姿を現した。
しかし、その姿も変身者の姿と同じように、消えかかっている。


そのファウストライナーが、強引にデンライナーと連結し、空へと昇っていく。
当然、デンライナーもそれに引きづられて空へ。

見ると、向かう先には穴が開いていた。
時の砂漠の空に開いた、時空の穴。


そこにファウストライナーが、消えかかっているとは思えないほどの馬力で一気にデンライナーを連れ去っていく。


「おい止めろ!!」

「物凄い力だよ!!」

「この〜!止まれ!!止まらんかい!!」

デンライナーの操縦室では、イマジンたちがマシンデンバードのハンドルを強引に引くが、全く受け付けない。



空に消えていくデンライナー。
それが消えていった時空の穴が閉じると、今度はゴートイマジンが現実世界への扉を開け
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