並行世界の可能性を覗いてみた 前編
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叔父様を襲ってますから」
「何がどうなってんの!?」
「才能は二流でも知恵と工夫で超一流と渡り合う頼りになる大人の男性ですもの。夢を追いかける若者を笑うでもなく、その夢に届くように土台を作って背中を押してくれる。そんな大人な殿方に惹かれない女はいませんわ。まともに仕事をしない政府トップや自分達が楽しむために未来を見ない老人達から若者を守るために身を粉にして東奔西走されてましたから。最近は仕事が落ち着いて逃げ回っていますが。私達から」
「それは、どういう意味だ?」
「子供を産んだとは言え、まだ若い身の上ですもの。一時期は本当に忙しそうにしていましたが今は落ち着いていますし、周りと相談したところ囲ってしまおうかと。それに気付かれて逃げられてる最中なのです」
つまり捕まると種馬生活か。羨ましいような、そうじゃないような。
「叔父様が把握できていないだけで叔父様の子供は23人居ますし、子供達も父親に会いたがっていますから。把握している子供には養育費や誕生日やクリスマスなどの時に匿名でプレゼントを送って来るのですが、絶対に会おうとはしないのです。家系が複雑過ぎて子供が混乱するからと」
「どれだけと関係を持ってるんだよ!?」
「さあ?正確な人数は私達でも把握できていません。あちらこちらで女性を無自覚に引っ掛けて、襲われていますから。身内に対して脇が甘くなるので薬を盛られたり、当て身で気絶させられたりはデフォルトですから」
種馬よりも酷い生活を送ってやがる。そりゃあ、逃げるよ。むしろよく仕事をこなしてるよな。
「私が把握していて皆さんも知っていそうで子供を産んでいるのが椿姫さんにソーナさんにその眷属の半分、セラフォルー様、ゼノヴィアさん、ロスヴァイセさん、辺りでしょうか?」
「何やってるのよソーナー!!」
ぐったりしていた部長が叫び、今度は倒れてしまった。
「これが極一部が物凄く元気になる薬で、こっちが意識を混濁させる薬で、意識を混濁させる薬とこちらを同時に飲ませるとで野獣のように激しく襲わせる薬の調合方法です。全部無味無臭で魔法の探知すらも潜り抜ける一品ですわよ」
「もうちょっと大人しめの薬ってないですか?いきなりこれは危険な気がするんですけど」
「大丈夫ですよ。いくら鍛えているとは言え、人間の叔父様が耐えられるのですから」
「それより豊胸剤はないんですか?」
「残念だけど、豊胸剤は個人個人に合わせた調合をしないと危険なの。ごめんなさいね」
平行世界組が恐ろしい話をしてるけど、アザゼル先生は部長の平行世界体を呼び寄せて事情を説明している。
「リアンだ。書類上は既に死人で元大魔王の26歳だ。今は魔王府
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