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並行世界の可能性を覗いてみた 前編
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夫多妻だからそんな事になってって、あっ、ちなみに一番上の子は私の子供なの」

今日一番のショックがオレを襲った。というか、TSしているとは言え、自分が子供を産んでいるというのに変な感じがした。

「そ、そう言えばそっちは平和なんだな」

「まあ、ゼオンが暴れに暴れたから。その、こっちってヴァーリは生きてる?」

「えっ、あいつ死んだの?」

「うん。こっちであったかは知らないけど、三大勢力の和平交渉の際に裏切って、ゼオンを怒らせるようなことを言って、アザゼルさんしか見てないけど、校庭に空けた大穴の底で黒焦げのミンチになってたって。英雄派は大分頑張って後一歩の所まで追い詰めたんだけど、やっぱり怒らせてチリ1つ残らずに。その時の怪我を理由に表舞台からは姿を消したけど、裏ではやっぱりクリフォトを殲滅したり、トライヘキサを雷で焼き殺したり、老害がいつの間にか消えてたり」

「聞いたことのない固有名詞があったが今は置いておこう。眷属の方は」

「グレイとハムリオさんとレイフォンの3人でサーゼクス様以外の魔王様達と渡り合える位には強いです。でも、とっておきは別にいます。あと、使い魔のシュナイダーも最強の魔獣として名を馳せてます」

「眷属まで化物揃いかよ」

それはオレも思った。







「初っ端から凄いのを引き当てちまったが、続けるぞ。次は」

「私です」

小猫ちゃんが当たりくじを引いたみたいだけど、どうなることやら。

「それにしてもこっちの小猫ちゃんって弱々しいよね。しっぽも一尾だし」

異世界のオレ、ちょっと黙っていて。アザゼル先生の作った機械から平行世界の小猫ちゃんが出てくるんだけど、これはまた外見から異なる。モデル体型のスラッとした美人さんだった。おっぱいは小さいけど。再びアザゼル先生が事情を説明すると途端にがっかりする平行世界の小猫ちゃん。

「くっ、これから番組の収録だったのに」

「えっと、ちなみに何の番組?」

「予約半年待ち某有名ホテルのバイキングで値段以上を食べきれるか」

「「「はぁ!?」」」

「なにそれ羨ましい!!」

こっちの小猫ちゃん、ちょっと黙ってて。






「はぁ、なるほど。とりあえず事情は分かりました。ひとまず自己紹介を。妖獣会直系紅揚羽組若頭、決壊の白音。以後お見知りおきを」

「ツッコミどころしかないじゃない!!何がどうなってるのよ!?」

「何がって、紅揚羽組の組長はリアスの姐さんなんですけど」

「ふぁ!?」

「リアスの姐さんが妖獣会会長九尾の八坂様の嫡男である妖獣会直系若葉組組長、十尾の十束の叔父貴に嫁いで、眷属を合法的に裏京都なんかでも行動できるように紅揚羽組を作ったんですが」


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