暁 〜小説投稿サイト〜
真説魔法少女リリカルなのはエトランゼ改
1部 稀有な人生の始まり
2章 妖狐
花見
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うか

 少し考えてみよう
高町家は基本的に皆で仲が良い。
この短時間でもそれがわかる
きっと笑顔が絶える時間なんて
この家ではほとんど存在しないのだろう。
明るく優しさに満ちた、理想的な家族
古きよき昭和のような優しい家族
きっとこういうのは近くにいた人間ではなく
外部に気づく場合が多い
今回もそれなのだろうと思う

 なのはの立ち位置だ。
士郎さんと桃子さん
夫婦で行っている喫茶店
さきほどのバカップル並みの夫婦
お互いが心で繋がっている夫婦
とてもすばらしいと思う。
こんな夫婦もいるんだなぁと感心だ
恭也と美由希
お互いが剣士だからか
聞くところによると恭也が指導していて
監修が士郎さんがやってるらしい
アリサとすずか
この二人もやはり資産家の令嬢だけ会って、
何かと一緒にいることも多い。
今日も同じバスだったり、
同じ習い事も多いと聞く
忍と神咲も恭也を中心にすごく仲がいいみたいだ
神咲となのは姉もそうだな
赤星ってのはよくわからんが
だがなのはの立ち位置が不安定に見えてくる。
別に、なのはが嫌われているのではない。
なのはは愛されている、それは間違いない。
家族にも友人にも本人も、それは分かっている。
ただ傍目から見ていて・・・浮いているように見える。
今も家族の会話に入ったり、友人の会話に入ったりしているが
なんかいびつな風景に見える

 なのはは小学生なのにしっかりしているが、それでも子供だと思う。
なのははもしかして寂しいのではないのだろうか?
これは勝手にそう見えただけでそうとは限らないが、なんだが不安定な関係に見えてきた
あれだけ中がよさそうな家族なのに・・・
あっ!アリサに見つかってしまった。

「なんであんたは一人で飲んで食べているの」

「アリサ、いっただろう花見とは静かに花を愛でて楽しむものだと」

 少し目くじらを立てているアリサにそういったら

「それは昼間聞いたわよ!
じゃなく一緒に来なさいって事」

「アリサちゃんみんなと一緒にお話とかしたいんだって」

 アリサに絡まれ、すずかとなのはにつき合わされ、
何だかんだやっている内に、最初以外ひとりになれる時間はなかった。
その後でカラオケ大会とか開催までして、
桃子さんより強制参加。
カラオケが好きらしく、
始終テンションが高まりっぱなし。

 マイクを向けられて歌は知らないといったら、
なのはとデュエットさせられた。
こちらに来てからあまり歌は聴いていないので
歌える自身がなかった。

 歌唱力までハイスペックか
このメンバーは
歌唱力は凄かった。
全員うまかった。
なぜか採点付きのカラオケ機材まで用意されていた。
――気づけば
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