第三章
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「それとお好み焼きね」
「そうよね」
「大阪名物だしね」
「これもね」
「粉ものばかりだけれど」
「大阪で出店ってそれよね」
「その三つよね」
「どれでもないよ」
あっさりとだ、和彦は二人に話した。
「ソーセージとかハムとかベーコン売ってるんだ」
「燻製じゃない、どれも」
「そうよね」
和彦の話を聞いてだ、二人は顔を見合わせて話した。
「ソーセージとかハムって」
「そういうの売ってるとかね」
「ちょっとないわよね」
「大阪じゃなくて何処でもね」
「そうだよ、僕もね」
和彦もこう言った。
「そんな出店はじめて見たよ」
「北海道でもなかったわよ」
「札幌でもね」
二人がずっと住んでいたその街にもなかった。
「出店っていったら」
「まあたこ焼きはあったけれど」
「それでもね」
「ソーセージとかはね」
「フランクフルトのお店はあったわね」
「それはね」
あったとだ、二人は話した。
しかしだ、ソーセージやハム、ベーコンはというと。
「ドイツみたいじゃない」
「あの国みたいじゃない」
「日本にしてはね」
「ちょっと違う感じね」
「けれど美味しいって評判みたいだよ」
和彦はその店のことをさらに話した。
「どうもね」
「そうなの」
「美味しいの、そのお店」
「ソーセージとかハムが」
「燻製が」
「そうみたいだよ、それでね」
和彦は二人にさらに話した。
「僕今お小遣いあるし」
「公園に行ってなの」
「食べようって思ってるのね」
「そのつもりなんだ」
和彦は二人に笑顔で話した。
「明日にでもね」
「ソーセージ、ね」
葉月はそのクールな顔を考えるものにさせて呟いた。
「屋台ではちょっとないけれど」
「お姉ちゃん好きよね、ソーセージ」
「ええ、好きよ」
ちあきにこう返した。
「子供の頃からね」
「じゃあそのお店行ってみる？」
「そうしてみるわ。ちあきはどうするの？」
「そうね。私も燻製嫌いじゃないし」
ちあきはハムが一番好きだ、それで他の燻製も好きなのでこう答えた。
「それじゃあね」
「今度私達も言ってみましょう」
こうしてだった、二人もその出店に行くことにした。その日は何とこの話の次の日に早速となった。二人の下校時間が重なって梅田駅でばったり会ってだ。
二人でだ、早速こう話して決まったのだ。
「じゃあね」
「今日行きましょう」
「その出店ね」
「それでソーセージとか食べましょう」
こう話してだ、二人は今居候をしている拓郎の家に帰る前に公園に入ってそこでそのソーセージ等を食べることにした。
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