閑話4 ヒカルノと太郎(表面)【中編】
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そう考えていると、そっとヒカルノが口を開いた。
「…………あんたがカバンに入れていたアイエスってやつ、凄いじゃない。量産されれば、戦場を変えるわね…………でも…………」
そう話初め、素人にしては鋭い観点で、その技術の疑問点を口にするヒカルノに、太郎の口は自然と笑みにつり上がった。
(こいつは…………アタリだ!)
「…………あ、また胡散臭い笑顔してる」
「…………」
ちょっと傷ついた、太郎であった。
だがそれくらいで、太郎は挫けない(強弁)
「その胡散臭い笑顔してる俺に膝枕されているお前は何様なんだ?」
「ワタクシ様よ!」
そんな下らないやりとりをしながら、太郎はヒカルノを上から見下ろし…………
ヒカルノはその目を、そっと見つめ返す。
「面白いなお前は?」
「あんたこそ」
声に出さない想い。
『おまえ(アンタ)を認めてやるよ』
その思いを互いに交換しながら…………
太郎とヒカルノの出会いの初日は、こうして終わった。
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