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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第二十話:逃げるは恥だが、役に立ちまくる
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うか?
「で、でも……そうはならない様にしたんでしょ? 穏便に済むんでしょ?」
趣味悪くウルフ殿に惚れてしまってるゼシカ嬢が、現在の重い空気を和ませる為にフォローを入れる。
意外と健気だ。
「そういう事だな」
期待と恋心の混じった瞳でウルフ殿に視線を向けてたゼシカ嬢だが、それに答えたのは牢屋の外からだった……そう、我々を巻き込んだ張本人、ククール氏である。
「き、貴様! 貴様の所為でアッシ等は「デカい声を出すな!」
現れたククール氏に文句を言うヤンガス殿……だが落ち着いた声でそれを制する。
若いのにクールだ。
「あまりデカい声で話されると、睡眠薬で寝てる連中ですら起きてきちまうよ」
「す、睡眠薬……でがすか?」
やっと状況を理解してきたのか、流石に声を落として喋り出すヤンガス殿。
「ちゃんと逃げる算段は整ってるんだろうな? 牢の鍵を開け見張りを睡眠薬で眠らせたから、その後は勝手に……とかだったら大暴れするぞ(笑)」
「分かってるさ。
あんな男
(
兄貴
)
が居ても、ここは俺の家なんでね……壊されると困る」
「俺も出来ることならば修道騎士団に追われるなんて状況は避けたいからな。脱出に協力してくれるのなら、穏便に済ませるよ」
「ウ、ウルフの旦那とククールは、あの一瞬で意思疎通をしてたんでがすか!?」
「意思疎通って言うか、コイツが指輪盗まれたってバレバレの嘘吐くからさ……何とか時間を稼ごうって伝わってきたんだよ。だってさぁ……いくらあの馬鹿デコ助でも、指輪が盗まれたなんて信じるわけ無いじゃん」
「だけど……
凄
(
すげ
)
ー……でげすよ」
「おい、そろそろ逃げるぞ。静かに付いてこい」
ウルフ殿はリュカ様に、そう言う事柄を鍛えられましたからねぇ……
しかしククール氏の作戦を理解出来る者が居なかったら如何してたんでしょうね?
我々はククール氏の後に付いていき、マイエラ修道院が誇る素敵な拷問部屋へとやって来た。
何だ……結局はこの部屋に来る必要が有ったんですね。
デコ助殿の期待を裏切って、ここへは来ないつもりだったのに。
「この拷問部屋から逃げ出すことが出来るのか?」
「ふっ……それは自分の目で確かめるんだな」
まだククール氏のことを信用しきってないトロデ殿が、不安感を露わに訪うた。
すると徐に拷問器具(アイアン・メイデン)の扉を開いて中を見せてきた。
半信半疑のトロデ殿が中を覗く……すると、
「ほれ!」と一言言ってトロデ殿を蹴りやり拷問器具(アイアン・メイデン)の中へと押し込む。
「ぎゃ、ぎゃぁぁぁぁぁぁ……………あ?」
押し込まれたトロデ殿は、最初こそ悲鳴を上げたのだが、中で何かを発見した様で、突然悲鳴声が疑問の声に変わる。そし
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