1部 稀有な人生の始まり
1章 人生何があるか分かったものじゃない
アリサ・バニングス
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良いところのお嬢様だから習い事とか多いだろう
1日交替で回るとは言ってたが考えてみれば、
昼間は学校、遅くまで塾でほとんど会うこともなかろう
寝心地のいいベッドで寝れるのが一番の幸せだ
ゆっくりしていたら、うとうとして眠りだしたのだが、
ノックの音で目が覚めた。
夕飯かと思ったら、外を見ればまだ夕方だ
ドアを開けると、そこにはアリサがいた
「げっ」
「ゲッとは何よ!」
「いや、塾だろうと思ってこんなに早く帰宅するとは思わなかったんだ!」
「残念ね、今日は塾お休みよ」
「なぜ?」
「そんなのあなたがいるからに決まってるじゃない」
「俺のことは気にするな!」
「そうもいかないわよ
だって・・・えっと・・・一緒に暮らすかもしれないわけだし
違う・・・部屋が同じってわけじゃないんだからね」
「そんなの俺もお断りだ!
男女一緒の部屋なんてありえないだろう
ましてや、お前はこの家の箱入り娘だろう」
「お前じゃなくてアリサよ」
「別に構わんだろう」
「私の親友が言うには友達は名前を呼びあうものなんだよって
お前とかあんたとかじゃダメなんだから!」
「いつ友人になった?
顔見知りではあるが」
「何よ。私とは友達になれないってわけ?」
「んなこと言ってねえだろうが」
「言ったわよ」
「言ってねえ」
「言った」
「これじゃ水掛け論だ!
もういい、アリサで良いな」
「わかればいいのよ」
なんだこの面倒なのは
女ってこんなんだったか?
こいつが変なだけか?
それとも上流家庭の奴らはこんな感じなのか?
「ねえ、綾の事を教えてよ?」
「教えるって言ってもなぁ、なぜ知りたがる?
誰彼構わずに懐に入るのは危険だ!」
「綾とは友達になりたいのよ
興味があったら聞きたくなるでしょうが」
「そんなものか?」
生前も友人なんて皆無だったし、
夜の女の事なんて全く知らん
知る必要もないしな
「綾、9歳以上だ」
「そんなの知ってるわよ
じゃなくって趣味とかいろいろあるでしょうが?」
「面倒だ!アリサの事を聞かせてくれ」
「は〜いいわよ」
趣味とかいろいろ話してきやがった。
この家に犬が数十匹いるとかありえんだろ!
スマホで見させてもらったが、大型犬や小型犬
家の中で買う犬とか沢山だ
俺はてっきりドーベルマンとか
お金持ちが番犬みたいに買う犬ばかりだと思っていた。
友人の事
すずかとなのはっていう子の事ばかりだ
いうか友人少ないのか?
俺も人の事が言えねえが
どんな子として遊ぶのかと聞いたら、
お茶会とかTVゲームとか、映画を見るとか言
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