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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百四十話
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てながら進む。

まるで聖書の海の如く割れた観客。

弾幕が濃くなった。

二人がかりだ。

でも、たかが二倍だ。

どうと言う事はない。

距離がどんどん縮まる。

あと5メートル。

一歩踏み出す。

4メートル。

一歩踏み出す。

3メートル。

刀を構える。

二メートル。

踏み込んで。

今!

刀を大きく振る。

義手の外装をパージしたと思われる無骨な銃。

それの中程に一太刀。

二人分一気に切る。

返す刀で義手の付け根に一太刀。

『ブレイン・バースト。ディキャスト』

世界が音を取り戻す。

ズザザッ! と足袋が敗れ、足の裏が擦れる。

そう言えば装束のままだった…。

とりあえず再生を発動させ、足を直したと同時に、カラカラと音がした。

切ったサブマシンガンが地面に落ちたのだ。

「残念だったね」

左手の握った拳と、刀の頭を鳩尾に叩き込む。

「あ…!?」

「かはっ…!?」

飛び退くと、二人がドサリと倒れ………


溢れんばかりの拍手が巻き起こった。

「能天気な観衆だなぁ…おい…」

side out







一夏がステージに飛び乗る。

「一夏君!」

柳韻が膝をつき、一夏をだきしめる。

「大丈夫か!?」

「大丈夫です。一発たりとも当たってません。
勿論、箒だって無事ですよ」

「あまり、あまり危ない事をしてくれるな…!
君は、君は私にとって息子も同然なんだ!
例え君がどんな存在でも………!」

「ありがとう、ございます。柳韻さん」

そこに水を挿すのが一人。

「父さん。退いてくれ」

「箒…もうちょっと考えようね。つか自分の父親に退いてくれはなくないか?」

「む…。恋人である私が優先だろう」

「はいはい。リュウ、大人は引っ込みましょうか」

結局雪子が柳韻をひっぺがした。

「よくやったな、一夏」

「お前だってな。まぁ、相手はただの人間なんだ。どうという事はない」

一夏が指を指すと、気絶した二人がシルヴヴァインに捕縛されていた。

その周りには組長率いる組の者も居る。

「円香の方も、モノクロームアバターが警戒MAXで警護中だ」

続いて指を指した方では、スコールとオータムがビームサーベルの柄を持って構えている。

「ふむ。この状況でISを使わない判断は後で誉めてやらないとな」

「周囲にFA:G全機集結させておいて良く言う」

そこで、二人を瞬く数々の光が包み込む。

カメラのフラッシュだ。

「一夏、手を振ってやったらどうだ?」

「あー…」

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