暁 〜小説投稿サイト〜
真説魔法少女リリカルなのはエトランゼ改
1部 稀有な人生の始まり
1章 人生何があるか分かったものじゃない
はじまり
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れも」

「つらいぞ!来るか」

「俺の親だから」

「わかった」

「桃子さん、シューすごく美味しかったです
ありがとう」

「ええ」

 俺はそれだけを言い
おやっさんについていった
中部国際空港に行って、おやっさんが手続きをしてくれて
新たな情報を入手してくれていた。
旅客機は山に墜落してる映像が流れていた。
ここのロビーも人がたくさん集まってきた
泣き出すもの、うなだれるもの沢山の人が落胆していた。
それでも、俺は生きていてと祈りながらそれを見ていた
飛行機は爆発もなくすんでいたのだ
きっとパイロットが懸命に操縦してくれたのだろう。
おやっさんは少し寝ておけと言って、また情報集めに向かってくれているのだが
俺はそんな気になれずTVに釘付けだ
それから12時間後に新たな死亡者のリストが流れた
俺はその時大声を出して泣いた。
死亡者リストに
南條 隆行
南條 栞とあった。

「すまん」

 俺は赤い目でおやっさんを見た。
もともと赤い目なのだが、泣いていたのできっともっと赤い目なのだろう

「おやっさんが謝る必要ないよ」

「これを」

 おやっさんはアタッシュケースを俺に出してくれた。
アタッシュケースのチャームに
『南條綾』と書かれていた。

「開けても?」

「あぁお前のものだ」

 中は服が数着と青色と赤色のダイヤのリングが一つずつ合った
そして手紙が一通と大きな封筒が中にあった。
俺はおやっさんを見ながら手紙に手に取った。

『拝啓 綾ちゃん
手紙でごめんね
今テロに遭遇してしまって
もしかしたら会えないかもしれないので私が手紙を書いておきます
ビデオで話してみて私は綾ちゃんの親になりたいと思いました。
隆行さんは録画をしたそれを見てすごく喜んでいました。
時間はそんなに残されていないみたいだから
封筒に必要な事項は入れてあります
それは鳴海さんに頼んでね
ここに一組のリングを入れておきます
一つはあなたの物
もう一つはあなたが生涯を共にしたい人に送ってください
ごめんね
お母さんあなたにあいたかった・・・』

 最後の方は涙で紙が湿っていた
俺はおやっさんに無言で手紙を渡した

「遺言だ、封筒を見させてもらうな」

「うん、気持ちの整理」

「了解」

 それから数日の間
海鳴のホテルで泊まった
俺のためにおやっさんが動いてくれていた。
俺は少し気晴らしに外に散歩をした
これが運命の変わり目と知らずに・・・
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