1部 稀有な人生の始まり
1章 人生何があるか分かったものじゃない
はじまり
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もらおう
俺が生きていた世界との違いがわかるかもしれねえ
どうやら目的地に到着したみたいだ。
店の名前は『翠屋』
結構雰囲気がよさそうな喫茶店だ。
俺は、おやっさんにエスコートされながら中に入った。
入る前に、準備中と書いてあったのだがよかったのだろうか
「来たか荘吉」
多分この店のオーナーなんだろう
若いのだが、すごい穏やかな人だ。
でも立ち姿がすごくきれいだ!
「悪いな士郎、来てるか」
「まだだ、その子が」
「そうだ」
あぁそういうことか
この間聞いた南條家の人との顔合わせでこの店を使わせてもらったってところか
「あら綺麗な子ね」
奥の調理場から若い女性が顔を出した。
「桃子、この子に失礼だぞ
それにこの子は男の子だ」
俺は凄くビックリした
初見で俺を男だと見破るのは初めてだから
少し釣り目な感じだが、サラサラな銀色の髪
体はなぜか引き締まって入るのだが、服を着ると華奢な体つき
子供だから仕方ないのだが・・・
俺は士郎と呼ばれた男性の方を見る。
「そんなに不思議かい?」
「あ・・・ええ初めて言われましたから、
おやっさんでさえ女の子と間違われましたから」
「そうかい、まぁ昔取った杵柄でね」
「ごめんなさい、私の名前は高町桃子
桃子さんって呼んでくれると嬉しいかな」
桃子と自己紹介した人は、俺の目線に合わせて自己紹介をしてくれた
俺が女の子と間違われるのは身長が低いせいもある
123CMの身長しかないからだ
桃子と自己紹介してくれた女性は、
栗色の髪の女性
多分20代前半の大学生な感じな人だ
多分バイトの子かな
でも呼び捨てにしてたから、
似てないけれど妹か親戚筋の人かな?
「綾です。苗字はありません
でも、今日から南條となります」
「南條 綾くんね
よろしく、会った記念にこれをどうぞ」
カウンターに出されたものは、紅茶とシュークリーム
俺はカウンター席に座り、それを食べたのだが・・・
すごく美味しくて、あまりのおいしさに声を上げてしまったぐらいだ!
おやっさんと士郎さんは久しぶりに会ったのか何かを話していて、
桃子さんはTVのスイッチを入れてくれた
多分俺が暇にしない配慮なんだろう
そこで速報が入り
俺は驚愕してしまった。
旅客機が墜落した
その名簿に・・・
南條夫妻の名前が・・・
「おやっさん!」
「どうした綾、大きな声を出して」
「旅客機が落ちた・・・その名簿に隆行さんと栞さんの名前が・・・」
「本当か」
おやっさんは、手持ちのスマホで情報を観覧していた。
「すまん士郎、行ってくる」
「おやっさん、お
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