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真田十勇士
巻ノ百五十二 迎えに向かう者達その三
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その中で己と対峙している霧隠を見据えて強い声で問うた。
「毒霧を使わぬか」
「あの術か」
「あの術を使えばこうした戦にも強いが」
「こうした時には使わぬ」
 霧隠は氷刃を見据えて答えた。
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