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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百三十六話
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「うにゅー…」

リビングのソファーの上。

一夏は円香の膝の上に乗せられ、両隣からリムとエレンにムギュムギュされていた。

「ふみゅ…。なにするんだエレン」

頬をつつかれたり。

「みゃぅみゃぅみゃぅみゃぅ…離せリム」

リムに頬をぐにーっと伸ばされたり。

「ひうっ!? 耳舐めはアウトだ円香!」

円香に耳を舐められたりしていた。

「ねー、お兄ちゃん。猫耳はー?」

「今朝橙が離れたばっかりだよ…」

「えー…。一夏お姉ちゃんの猫耳ー…」

「…………」

文句を言う円香とエレン、無言でしゅんとするリム。

「う……なんだよ」

それを箒と束はダイニングから眺めていた。

「うーん。無自覚にいっ君を追い詰めてるのはりーちゃんだね」

「そうだな。クーデレッ娘の無言のおねだりは一夏にはキツいだろうな」

「HEY! 俺の内心を暴くんじゃねぇ!」

「いいじゃん、猫化しちゃいなよ」

「絶対やだ!こないだ酷い目にあったし!」

「なに、私がリリムキッスを使わなければいいだけだ」

「つーか帰れよお前! 明日祭りだろ!?」

「なんだ覚えてたのか。私達が居ても邪魔だからな」

なお束と箒は昨日は織斑家に泊まり、四人で寝た。

「で、今年は踊るのか?」

「もちろん踊るけどさぁ…」

一夏はここ数日ちょくちょく巫女舞いの練習をしていた。

「でもいいのか? おれ吸血鬼だぜ?神社入れるのか?」

一夏は帰国してから一回も神社に行ってないのだ。

「なに、日本の神々は適当だからな。
むしろ偽る事の方が無礼だ。だからお前も全てをさらけ出せ。猫耳もな」

「な訳ねぇだろうが!」

すると箒がホロウィンドウを開いた。

「あ、雪子さんですか? 一つ聞きたい事がありまして。 一夏を猫耳で踊らせていいですか? はい、式神を憑依させます。
はい…はい。 わかりました、伝えます」

十数秒の問答の後、ホロウィンドウを閉じた。

「神秘性が上がるから是非、だそうだ」

「ふぁきんふぁっく…」

ガクッと肩を落とす一夏。

目の前に化生体の橙が現れる。

「なんだよ橙」

「ますたー、知ってる?」

「何がだよ」

「実はますたーに私の化生体を憑依させるのにますたーの許可っていらないんだよ?」

「……………………は?」

「忠誠術式でキャンセルされるのは『害する』こと。つまり私はますたーにデバフを掛けることはできない」

橙が一夏と鼻先を合わせる。

「でもバフなら。『善意による行動』なら、キャンセルされないんだよ」

橙が一夏と唇を重ねる。

その姿が光と化し、一夏に重なる。

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