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黄金バット 第二十三話 ナゾー博士太閤の宝を守れ
第二章

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 ナゾー博士がUFOに乗って天守閣の近くの夜空に出てきました、そうして高らかに言うのでした。
「太閤殿ご自身が相手か」
「そうだぎゃ、わし自らおみゃあさんをやっつけて茶室を守るだぎゃ」
「その言葉受け取った、ではだ」
「これから戦うぎゃ」
「受けて立とう」
 ナゾー博士はUFOから怪光線やミサイルを放ってそうして攻撃します、太閤さんは神通力を使っているのか自由に空を舞い刀を手にして博士と戦います。
 戦いは一進一退でした、ですがその中で。
 嵐が起きました、その嵐で太閤さんも博士も戸惑いました。
「嵐だぎゃ」
「くっ、こんな時に」
「ここまで強い雨と風と雷では戦えないだぎゃ」
「勝敗を決して盗みたいというのに」
 二人共この事態には困ってしまいました、太閤さんは博士を破って茶室を守りたいですし博士も太閤さんを守ってその力を見せつけてから茶室を奪いたいのです。
 ですから二人共困ってしまいました、二人の死闘を見守る大阪の人達もどうしてここで嵐なのかと困りました。
「何でこんな時に嵐やねん」
「天気予報は晴れって言うてたのに」
「それが何でや」
「何で嵐やねん」
「ちょっとでええから止んでくれ」
「戦いが行われる間は」
 せめて死闘の邪魔をしないで欲しい、こう思いました。
 ですが天候をどうこうすることなぞ普通の人には出来る筈もありません、それで皆困っていましたが。
 ここで、です。突如としてでした。
 先程まで太閤さんがいた大阪城の天守閣に黄金に輝く姿の超人がいました、その超人こそは。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「その笑い声は!」
「間違いないで!」
「黄金バットや!」
「黄金バットが出て来たで!」
 見れば黄金の髑髏に同じく黄金に輝くボディ、裏地が赤い黒マントの姿の超人が両手を腰の左右に当てて立っています。その黄金バットがです。
 右手に出したステッキを高々と掲げるとです、そこにでした。
 大阪を覆っていた嵐が全て落ちました、雨も風も雷も。そうして嵐の力を引き受けると共にそれを止めたのでした。
 これで太閤さんと博士の死闘を邪魔する存在はなくなりました、それで両者は闘いを再開してその結果は。
 太閤さんの刀の一撃が博士を一閃しました、博士は何とかその一撃をかわしましたが乗っているUFOがかなり傷付けられました。太閤さんの刃は魔人の乗っているものすらダメージを与えてしまうまでのものでした。
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