第二章
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「どれだけよかったか」
「うん、永夢君もそう思うよね」
「思います、折角檀正宗社長のことがどうにかなったのに」
「ああして脱走してだったからね」
「困った人です」
「それで彼がまた出てきたらだね」
「はい、その時はです」
宝生の返事ははっきりしていた、迷うものはなかった。
「止めます」
「あいつが更正することはない」
鏡ははっきりと言い切った、それは彼をよく知っているからこその断言だった。
「それならだ」
「何度コンテニューしても倒すしかない」
花家も言う、二人共自分達の席を立って宝生達の方に歩きながら言った。
「最後までな」
「諦める様な奴じゃないが」
九条も自分の席から立ち上がって言った。
「また戦うとなるともな」
「思えないですか」
「ああ、何かあいつとの戦いはあれで終わりって気がするんだ」
九条は宝生に顔を向けて彼に話した。
「戦ったから言うんだがな」
「そうですか」
「あくまでそんな気がするだけだけれどな」
それでもというのだ。
「もうな」
「だといいですね、正直あの人は嫌いになれないです」
「あれで妙に憎めないところがあるからな」
パラドもこう言うのだった、彼について。
「不思議とな」
「そのせいかね」
「また出て来てもか」
「いいかなとも思うし」
「俺もそうだな、戦うことがないならな」
それならとだ、パラドも言うのだった。
「それならいい」
「そうだよね、今は今で複雑なことになっているし」
「全くだ、いきなり日本が三つに分かれているしな」
花家は日本の今の状況について話した。
「火星を破壊した力とかでな」
「何でそうなったのよ、よね」
西尾ニコは今まで黙っていたがここで顔を顰めさせ腕を組んで会話に入ってきた。
「本当に」
「そうだ、何故気付いたらこうなっていた」
「このことだけでもおかしいじゃない」
「何か俺達の知らない力が動いているのか」
鏡は真剣にこの可能性を考えていた。
「だとしたら何だ」
「さあ、とはいってもよ」
ニコは鏡にも言った。
「あたし達が知ることが出来るかどうかはわね」
「わからないな」
「ええ、けれど気付いたら日本が三つに分かれていたとか」
「それな、本当に俺達が気付いたらだからな」
九条はニコにも顔を向けて言った。
「変だよな」
「ゲームで急にステージが変わったっていうか」
「そんな感じだな」
「本当に妙よ」
「このこと調べてもわからないの」
明日那もお手上げといった顔である、顔にそのことがはっきりと出ていた。
「残念だけれどね」
「ううん、戦いが終わって彼のことも気になるし」
ここで院長も日本が今現在分裂していることについて述べた。
「何かとね」
「気になりますね
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