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NARUTO日向ネジ短篇
【お前の物語】
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「ボルト……、お前は本当に反省しているのか?」

 モモシキ、キンシキからナルトが奪還されて一週間近く経ち、色々落ち着いてきた頃合に従甥を家に招いたネジは、そう問わずにはいられなかった。

「してるってばさ! シンキには直接頭下げたし、同じ班のサラダとミツキには謝っといたし、もちろんシカダイにも……他の班のみんなにもさ。オレが不正して勝っちまって、二次試験と三次試験で負けたことになって早々に里に帰っちまってた霧隠れの三兄弟とか、雲隠れのユルイとかには謝罪文送っといたし……」

 その割には反省の色が余り見られず、不貞腐れているように見えるのは気のせいだろうかとネジは思う。

「科学忍具だって元々オレに勧めてきたのはカタスケのおっちゃんだし……、まぁ使うって決めたのはオレだけどさ」

 試験官の目を掻い潜って科学忍具を使用していたのは、ある意味優れた技量ともいえる。ボルトは器用な方ではあるが、如何せん自分から努力するという意識が足りていない。サスケに修業をつけてもらっていてすら中忍試験で科学忍具に頼ってしまったのだ。

「自分で強くなるよりも先に、父ちゃんにオレを見てもらいたくて焦っちまって……。二次試験から科学忍具使って不正勝ちしちまってたけど、父ちゃんからメールでおめでとうとか言われたり、直接部屋に来て応援されたりして……複雑な気持ちもあったけど、それよりも父ちゃんに気にかけてもらえてたのが嬉しくてさ……。三次試験じゃ直接見てくれてたし、かっこ悪ぃとこ見せたくなかったから──」


「……お前のそういう所は、ヒナタに似ているな」

 どこか苦笑気味の微笑を浮かべたネジに、ボルトは怪訝な表情になる。

「へ? オレが、母ちゃんに?? どういうことだってばさ、おじさん」

「ナルトに見てもらいたいという、その気持ちがだよ。……俺と対戦した中忍試験でも、ヒナタにはそういう傾向があったんだ」

「ネジおじさん、中忍試験で母ちゃんと対戦したことあんのッ?」

「本戦の前の、予選試合でな。……ナルトから激励の声を掛けられたヒナタの目付きが変わり、自信を持って攻めの姿勢で俺に立ち向かってきた。何度俺に倒されても、立ち上がってきてな」

「あぁ……やっぱ母ちゃん、ネジおじさんには敵わねぇよなぁ」

「いや、気持ちの上では負けていたかもしれない」

「え? よく分かんねぇけど……やっぱ母ちゃんとオレは違うよ。母ちゃんはオレみたいに別に不正したわけじゃないだろ?」

「それはそうだが、さっきも言ったようにナルトに見てもらいたいという一心で、後先を考えず無茶をする所がな」


「あぁ、オレ……チームメイトのサラダとミツキより自分のこと優先しちまったから……。母ちゃんはいつだって父ちゃんの味方だし、オレに味方
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