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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十四話 貸し借りなんて些細な事、です。
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たのか。
「いや・・・・状況が根本的に異なるのだったな。」
既に自由惑星同盟はシャロンの支配下に入っている。だからこそ、洗脳された情報部員等役に立とうはずもない。この場合、情報戦は無意味なのだ。
「イゼルローン要塞に向かっているフロイレイン・フィオーナに連絡せよ。至急航路を変更し、フェザーンに向かえと。本隊も可能な限り出立準備を速めることとする。」
実際打つ手としてはそれくらいしかないのだ。
だが、フェザーンにたどり着く前に、第二の急報がもたらされる。
監視部隊からの報告を受け取ったイルーナは、しばらく紙片から目が離せなかった。
(フェザーンが・・・消滅!?)
青ざめた顔、震える指先は容易ならぬ事態であることをラインハルトたちに示していた。
実際にラインハルトらにこの知らせがもたらされた際、ラインハルト以下信じようとしなかったほどだ。
「フェザーンが・・・・消滅したというのですか、イルーナ姉上。」
「そうよ。フェザーンが消滅したわ。どうやったのかはわからないけれど、我が軍の監視部隊から同様の報告がいくつも届いている。事実だとみていいでしょう。」
「そんな――。」
ラインハルトが目を向けると、キルヒアイスが顔色を変えている。
「20億人が・・・・一瞬で消滅したというのですね。」
その事実に万座が重苦しい空気に包まれる。そう、20億人という数字は過去に繰り返されてきた何百という戦いによって散った将兵の数字より少ないかもしれないが、それでも一度の戦いで散った数字、それも民間人という重みを考えれば、単なる数字という表現を越えていた。
「侵攻計画を大幅に修正しなくてはならないと小官は考えますが。」
ロイエンタールが沈黙を破った。ヘテロクロミアの青年提督はフェザーン消滅の報告を聞いて衝撃を覚えたであろうが、早くもそれを材料に変換しようとしている。
「もっともだ。・・・・姉上?」
ラインハルトは眼を見開いた。イルーナの顔色が悪いのだ。それもひどく。
「少し・・・席を外しても良いかしら?」
そういうと、返答を待たずに、イルーナは席を外したのである。それをアレーナの視線はじっと追っていた。
* * * * *
ラインハルトが探し当てたのは、ひっそりとした庭園だった。ローエングラム陣営の元帥府において、無用な造作は排除されていたが、元帥府の裏手にある庭園だけはひっそりと残され、ひそかな憩いの場になっていたのである。
「・・・・・・・・・。」
イルーナ・フォン・ヴァンクラフトはそこに佇んでいた。ラインハルトに背を向けて。ラインハルト、そしてキルヒアイスが近づいていっても、彼女は振り向かなかった。
「イルーナ姉上。お体の方は
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