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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第42話 目覚める悪魔!イッセーVSグルメ細胞
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side:イッセー
「……うーん、何か懐かしい光景を思い出したような」
ズキズキと痛む頭を抱えながら、俺は目を開けて立ち上がった。さっき見たのは過去の光景か?そういえばイリナとあんな約束をしていたんだっけな……
「何で忘れちまっていたんだ、俺は……」
いくら子供の頃にした口約束と言っても、イリナはきっとこの約束を覚えているに違いない。なのに俺はそれをすっかり忘れてしまい、挙句には3人も彼女をはべらせる最低の男になっていた。
「謝っても許されねえよな、最悪首が飛ぶ覚悟をしておくか。それにしても……」
俺は辺りを見渡すがここは何処なんだ?視線の先は真っ暗な闇しか広がっておらず、どうやら俺一人しかいないみたいだ。
「俺はコカビエルと戦って負けちまったんだっけ。じゃあここは死後の世界なのか?なんてこった……」
無様に負けて死んでしまうとは情けないにも程があるだろう、これじゃ死んでも死にきれねえよ……
『全くだな、あまりにも無様すぎて呆れを通り越して感心してしまったぞ』
「そう言わないでくれよ、ドライグ……ん?ドライグ……?」
おかしいな、今の声はドライグなのか?いつもならグラサンかけたオッサンやどこぞの海軍大将のような声だが今の声はそういう声じゃなかった。
「誰が俺に声をかけてきたんだ?」
『俺だ』
背後から声が聞こえたので俺は振り返る、するとそこには真っ赤な身体の鬼のような生物が仁王立ちをしていた。
「お前は……!?」
俺はその鬼を知っていた。前にヴァーリが操るGTロボとの戦いで、俺が瀕死の状態になった時に俺を食っていた鬼だ。
『久しぶりだな、小僧』
「お前はあの時の……まさかまたオートファジーが発動したのか?」
『この世界にグルメ細胞を進化させられるような食材など存在しない、ここはあの赤蜥蜴の魂が宿る神器とやらの中だ』
なに?じゃあ俺は神器の中の精神世界に迷い込んだって事か?にしてはドライグの姿が見えないが……
『お前の探している赤蜥蜴はそこにいるぞ』
「えっ……?ッドライグ!?」
鬼が指した方角を見ると、そこにはズタボロになったドライグの姿が目に映った。
『グハッ……逃げろ、相棒……こいつはいきなりここに現れて俺を瞬く間にこんな状態に……』
「な、なんだって!?」
いくらドライグが魂だけの状態になっているとはいえ、この世界であいつに勝てる奴なんて親父くらいしか知らないぞ!?
『そこそこ歯ごたえはあったが俺の敵ではなかった、所詮神に封印された赤蜥蜴などこの程度
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