第36話 日英共同宣言とアイドル提督の復活 ターン32.5
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後
――――海軍司令部――――
ベトナムで第三艦隊に合流し印度洋艦隊にいくつかの指示を出した後、
伏見は海軍司令部の東郷長官の下へと向かった。
「帰国早々、すまないね。伏見総長」
長官からは、いつもアメリカンコーヒーが出される。
たっぷりと砂糖と粉ミルクを入れて飲む。
「いえ、私も御前会議の前に長官と話を詰めるつもりでしたので……
とりあえず表向きだけでも日英で共同宣言を採択できたのは幸いでした」
エイリスおよびガメリカとの停戦交渉は失敗したが、
レーティア・アドルフを含むドクツ亡命者の受け入れを認めさせた。
「我々日英の両国軍人はハンバーグ条約(国際戦時法)に乗っ取って
正々堂々と戦うことを約束します。か……まるで運動会の選手宣誓だな」
「おや、東郷長官はルール無用の大戦争をご希望ですか?」
「いや、そんなことはない。なんでもありなのは、ベッドの上だけで十分だ」
個人的には性に関しても前世より開拓精神にあふれていると思うが個人的なNGはある。
なんでもあり(バーリ・トゥード)のルールで戦えば勝てる気がしない相手。
それがエロゲー主人公の東郷毅。恐るべしだ。アリスソフトのエロって、ぬるくないしな。
「その件に関しましても、外交の再開に伴い、駐在武官を受け入れを認める方向です。
くれぐれもプライベートでの火遊びについては国家の重鎮として、ご自重お願いますよ」
エイリス外交での苦悩を思い出し、こめかみを軽く抑える。
「まあプラベートで下手は打たないさ。それで王室の反応は?」
おい、火遊びする気、満々じゃねーか! もう、この話題はキリがないし避けよう。
「やはり貴族院に財閥の手が伸びてるようです。
王室も自由には動けない。熱心な愛国者()に悩まされる我が国と同じですね」
「はて、伏見総長は愛国者ではなかったのかい?」
「さて、彼らの瞳に映る美しい国()と
私が住まう母国は、どうも同じ国とは思えないので」
「王室との密約の件については了承した。
どちらにせよ彼らが事を起こせば、太平洋艦隊はハワイに釘付けになるだろう」
「ガメリカ本土侵攻は、ワープゲート探索実験の結果次第ですか?」
「ああ、そうなるな。それに北方の抑えも必要なのだろう?」
「はい。間違いなく動きます」
まあソビエト参戦については半分くらいは原作ゲーム知識だけどね。
「となると艦隊が足りんな」
「ええ、八八艦隊計画はあくまで亜細亜・太平洋星海域での運用計画です」
「戦線が三方面に拡大ともなるとな……総長の考えは?」
「最低でも実働部隊が正規艦隊と非正規艦隊で二十は必要かと?」
「非正規艦隊はともかく正規艦隊は指揮を任せれ
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ