第三十二幕:不思議ふしぎの虹
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は乾電池だったよね?」
七夏「はい☆」
俺は、店員さんに、予め調べておいた無線ネットワーク機器について尋ねてみると、無線ネットワーク化する機器はいくつか置いてあった。今の有線ネットワークを無線化できる物もあったけど、単体でネットワークを構築できる機器の方が値段が安かった。これは、よく売れる製品の方が安くなるという事らしい。その製品も、現在の有線ネットワークに追加して無線ネットワーク化できるとの事なので、もし、今使っている有線ネットワーク機器が故障しても、この無線ネットワーク機器を親機にする事で、ネットワーク全体が使えなくなる期間を極力抑える事ができるようだ。俺は、その親機としても使える無線ネットワーク機器を購入することにした。
時崎「えっと・・・七夏ちゃんは?」
結構長い事、店員さんと話しをしてしまっていた。辺りを見回すと、休憩コーナーの所で七夏ちゃんが座って小説を読んでいる姿を見て、安堵する。
時崎「七夏ちゃん! ごめん!」
七夏「・・・・・」
時崎「七夏ちゃん!?」
七夏「え!? あっ! 柚樹さん☆ 見つかりました?」
時崎「ああ、七夏ちゃんを見つけられて安心したよ」
七夏「私!?」
時崎「ごめんね。放ったらかしにしてしまって」
七夏「いえ・・・その、見つかったって言うのは、柚樹さんのお買い物で・・・」
時崎「え!?」
七夏「くすっ☆ ありがとです☆」
七夏ちゃんから「ありがとう」のお返し・・・これが、何を意味するのかは、俺でも分かるから、少し恥ずかしくなる。
時崎「七夏ちゃんのお買い物、乾電池はあったの?」
七夏「はい☆ でも、沢山の種類があって、せっかくだから柚樹さんに相談しようかなって思って☆」
時崎「え!? 相談?」
七夏「柚樹さん、そういうの詳しそうですから☆」
時崎「そういう事なら、任せてよ!」
七夏「はい☆」
七夏ちゃんと一緒に乾電池の売り場まで来る。「任せて!」と話しておきながら、先に売り場を把握していた七夏ちゃんに付いてゆく形になってしまう・・・しっかりしろ! 俺!
七夏「? どしたの? 柚樹さん?」
時崎「え!?」
七夏「くすっ☆ 乾電池は、ここにあります☆」
時崎「うわ! 沢山置いてあるね!」
七夏「はい☆ ですから、どれがいいのかなって思って」
なるほど。確かに、これだけ多くの種類があると俺も悩んでしまう。七夏ちゃんの話では、単三型と呼ばれるよく見られるタイプの乾電池が必要らしい。
時崎「乾電池は何に使うの?」
七夏「えっと、お部屋の壁掛け時計です☆」
時崎「アナログの時計だよね?」
七夏「あなろぐ?」
時崎「数字ではなく、針で時刻を指す時計の事」
七夏「はい☆」
時崎「だったら、この『マンガン乾電池』を使うといいよ!」
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