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翠碧色の虹
第三十二幕:不思議ふしぎの虹
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ゃんのお買い物に付き合う事を、主とした方が良さそうだ。七夏ちゃんが小説を選んでいる間に、俺は電気屋さんで無線ネットワークの機器を買えばいいかな?

朝食を済ませ、七夏ちゃんと一緒にお片づけを行う。七夏ちゃんや凪咲さんと一緒だと、自分の家では億劫だった事も、不思議と楽しく思える。凪咲さんや七夏ちゃんはとても手際が良く、二人とも楽しそうだという事に気付いた。俺とは根本的に考え方が違ったようだ。

一通りお片づけが終わり、七夏ちゃんは自分のお部屋で宿題、俺も自分の部屋でアルバム制作・・・これが、ここ最近の日常となってきている。七夏ちゃんには内緒のアルバム作りも少しずつ進めている。俺が思っている事が上手く実現できると良いのだが・・・いや、上手く作って七夏ちゃんに驚いて、喜んで貰わなければ意味がない。

しばらく、七夏ちゃんへの内緒のアルバム作りに集中していると−−−

七夏「柚樹さんっ!! 柚樹さん!!」
時崎「んなっ! 七夏ちゃん!?」

突然部屋に入ってきた七夏ちゃん。俺は慌てて作業中だった七夏ちゃんへのアルバムを隠す!

七夏「あ、ごめんなさいっ!」
時崎「い、いや! 驚いたけど・・・ど、どうしたの!?」
七夏「えっと、これ! 見てください!」

七夏ちゃんが、料理用のボールを見せてくれた。中には卵がふたつ・・・玉子焼きを作ろうとしているのかな? これが、どうかしたのだろうか?

時崎「これは・・・玉子!?」
七夏「はい☆ 双子さんです☆」
時崎「え!? 双子!?」

七夏ちゃんが、わざわざ見せてくれた理由が分かった。双子の卵・・・ひとつの卵の中に黄身がふたつ入っていた・・・という事らしい。

七夏「はい♪ 私、双子の卵さんと初めて出逢えました☆」
時崎「確かに、珍しいね! 俺も話しに聞いた事があるくらいで、実際に本物を見たのは初めてかも知れない」
七夏「くすっ☆」

七夏ちゃんは、とてもご機嫌よさそうだ。わざわざ双子の卵を見せる為に声を掛けてくれた事が嬉しい。

時崎「でも、どうして俺に?」
七夏「えっと、柚樹さん、珍しい現象とか、興味あるのかなーって思って♪」

七夏ちゃんからそう言われて、背筋に電気が走る。俺が七夏ちゃんに関心を持ったのは、不思議な瞳を持つ少女だったから・・・。それは、間違いではないから、今こうして七夏ちゃんとお話し出来ているのだ。けど、それだけじゃない。仮に七夏ちゃんが他の人と同じ瞳だったとしても−−−

七夏「ゆ、柚樹さん!?」
時崎「え!? ああ、ごめん」
七夏「どうしたの?」

しばらく考え込んでしまった為、七夏ちゃんが心配そうに見つめてくる。

時崎「いや、なんでもないよ。双子かぁ・・・」
七夏「私、一人っ子ですから、兄弟居ると楽しくなるなーっ
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