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人類種の天敵が一年戦争に介入しました
第8話
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の珠である。あの光の珠の正体が超音速を出す人型機動兵器だというのだから、運搬車の中で観測しているジオニック社から出向中の整備主任などは引っくり返ってしまっているのではないだろうか。
 とはいえ、マ・クベが整備主任のことを思った時間など1秒に満たない。相手は超音速である。2秒でジオン公国軍の射程圏内に踏み込むと、光の珠は光ることをやめて、その不吉な正体を現したからだ。超音速でカッ飛ぶことを止め、地上を高速で滑走し、距離が500メートルを切るとガッションガッション歩いて近付いて来た、そいつ。
 そこにいたのは、丸くてゴツくてうっすら緑がかった銀色の。
 変態技術者集団の名を欲しいままにする変態達が作り上げた、アレ。

 緑の悪魔こと、ARGYROSである。
 あちらの世界なら見る人の顔が色々な意味でひきつること間違いない機体だが、ARGYROSを知らないジオン公国軍の反応は違った。

「……なんだアレ」
「樽のお化け?」
「だっせぇ……」

 大変不評のようであった。





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