第十一幕その二
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にくいね」
トートーもこう言います。
「今のところは」
「先生は派手な人じゃないから」
そのお心もと言う老馬でした。
「赤薔薇とか白薔薇じゃないね」
「ピンクはないね」
「うん、それは絶対にないよ」
このことを言ったのはオシツオサレツでした。
「ピンクは女の人の色だし」
「先生にも似合わない色だしね」
「何の色の薔薇なのかは」
ガブガブも首を傾げさせるのでした。
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