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マグネティック=ラヴ
第三章

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「松山君もなの」
「うん、これがね」
 面長の和風の顔で私に言ってきた。
「僕も彼女いたらなって思って」
「それでなの」
「誘いを受けて」
 このことは私と同じだった。
「それでなんだ」
「参加したのね」
「うん、そうなんだ」
 こう私に話してくれた、クラスで一番の成績でしかも部活の文芸部でも有名な作品を書いているだけあって落ち着いた返事だった。
「それでだけれど」
「合コン慣れしてないわよね」
「はじめてだよ」
 こう私に答えた。
「実はね」
「そうなのね、私もだけれどね」
「そうなんだ」
「まあお互いはじめてだけれど」
「それでもだね」
「ええ、合コンはね」
「楽しくだね」
 私に笑顔で話してくれた。
「過ごすものだね」
「それでお互いね」
「うん、彼女の娘見付けて」
「彼氏の子を見付けて」
 笑顔で言い合った、このことは。
「そうしようね」
「是非ね」
 二人で話してだ、そうしてだった。
 私達は合コンをはじめた、その中で私は色々な男の子と話したけれど松本君が特に印象に残った。それはどうしてかというと。
 私と全部正反対だ、それで思わず彼本人に行った。
「何かね」
「うん、そうだよね」
 彼もわかって私も答えた。
「どうもね」
「私達正反対よね」
「そうだね」
「私はスポーツ好きで」
 それでだった。
「松本君は勉強の方で」
「というか学問主体ね」
「そうよね」
「何ていうか」 
 こう言った松本君だった。
「僕は自分で言うのも何だけれど静かな方で」
「私は賑やかでしょ」
「うん、それは知ってたよ」
 私に笑って話した。
「それはね」
「そうよね」
「同じクラスだから」
「私も松本君のことは知ってたけれど」
 それでもだった。
「こうしてお話してたら」
「もっとよくわかったね」
「正反対ね」
 私は笑顔で言った。
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