第二章
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「その日はね」
「来週の日曜だけれど」
「来週の?」
「そう、その日はどう?」
「ちょっと待ってね」
いつも持っている手帳を出して部活の日程をチェックした、するとその来週の日曜はどうかというと。
「空いてるわ」
「そうなの」
「午前中は部活あるけれど」
「夕方からは?」
「大丈夫よ、夕方になのね」
「合コンするんだけれど」
「じゃあね」
それならとだ、私も答えた。
「その日ね」
「そう、来週の日曜ね」
「合コンして」
「いい相手がいたら」
その時はというのだ。
「付き合ったらいいじゃない」
「それじゃあね」
「ちなみに相手は同じ学校の子達だから」
「うちの学校なの」
「彼氏いない、彼女いない同士が集まって」
クラスメイトは笑って言ってくるけれど考えてみれば寒い話だ。相手がいない者同士で集まってなんて。
けれどそれが合コンと思いつつ私は友人のその話を聞いた。すると彼女は私に笑ってこうも言った。
「相手見付けようね」
「わかったわ」
とりあえず頷いた、そしてだった。
その日曜の夕方合コンが行われるカラオケボックスに行った、午前中の部活の後で一旦家に帰ってお昼を食べて身だしなみを整えた。勿論お風呂にも入った。
そうして服もチェックしていいのを着て行くとだ、来ていた女の子は皆私の友達ばかりだった。それで私は思わず言った。
「皆なの」
「そう、いないのよ」
「これがね」
「相手がね」
「それで皆で話してね」
それでというのだ。
「合コンしようってなったの」
「相手ゲットする為に」
「その為にね」
「それでもう一人誘おうってなって」
私に声をかけてくれたクラスメイトも言ってきた。
「あんたによ」
「声をかけたの」
「白羽の矢を立てたの」
まさにそれをというのだ。
「そうなったのよ」
「成程ね」
「それでね」
私にあらためて言ってきた。
「いいわね」
「ええ、今からね」
「相手ももう少しきたら来るから」
男の子達もというのだ。
「まあ大体顔見知り同士かもね」
「同じ学校だし」
「それでもいいわよね」
「ええ、相手がいたら」
私も彼氏が欲しいといえば欲しいしだ。
「それでね」
「ゲットってことでね」
「そこでゲッツとは言わないの」
「私ダンディさんじゃないから」
クラスメイトはそこは笑って否定した。
「ゲットよ」
「ゲッツじゃなくて」
「そうよ」
とはいっても手振りは笑ってゲッツをしていた。
「ゲットよ、いいわね」
「わかったわ」
私はクラスメイトの言葉に頷いた、そしてだった。
合コンが行われる部屋に入ってそこで男の子達を待っているとすぐに来た、見れば皆知っている顔で。
しかもその中にだ、同じク
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