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ラジェンドラ戦記〜シンドゥラの横着者、パルスを救わんとす
第三部 原作変容
最終章 蛇王再殺
第三十九話 伝説終焉
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分が地下に封じられたあとの事も知っている?口振りからすると魔道士たちとは無関係のようなのにどうして?
「地下から見ていた、だと?お主は何なのだ?ただの怪物ではないのか?」
原作では聖賢王ジャムシードの御代の狂った医者が作った魔法生物的なものだったはずだが、違うというのか?
「ただの怪物とはご挨拶だな。無知とは罪なものよ。予は神であったジャムシードが次の千年を託すために創り出した神だ。奴は予を失敗作呼ばわりし処分しようとした故、逆に奴を殺してやったがな。お主ら、予を殺そうとするのは神を殺そうとするのと同義であるぞ?天の怒りを畏れぬのか?」
「ふん、天がお主を封じられて怒ったのならば、パルスは三百年も栄えてはおらぬさ。つまり天はお主など何とも思っておらんと言うことだ!」
「ラジェンドラ殿の言う通りだ。お主が神だろうと、怪物だろうと、いずれにしろお主は人を害するだけの存在だ。もはや地上にはその様な存在は必要ない。今ここでお主を倒す。そして、これからは人が自らの力で歴史を作っていくのだ!」
「ふん、言うではないか。確かお主、アルスラーンとか言う名だったな。そのルクナバードが飾りでないと言うつもりなら、お主がカイ・ホスローの天命を継ぐものだとほざくつもりなら、早くかかってくるといい。それとも怖気づいたか?」
「何だと?いいだろう、そこを動くな。お主の伝説を今ここに終わらせてやる!」
馬鹿、行くなよ、アルスラーン、見え透いた挑発だ!う、ダリューンまで主君を侮られたと頭に血が登って前に出ようとしてやがる。
「アルスラーン、ダリューン、二人とも動くな。特にダリューン、お主は駄目だ!前も言っただろう!お主は人外には分が悪いと!」
「何故だ、ラジェンドラ殿!何ゆえにそのようなことを言う?」
「お主は、対人戦闘に特化し過ぎているのだ!お主は多くの戦闘経験から相手の力量、速度、間合い、太刀筋などを見抜いて、無意識に相手に対しての最適な動きが出来るのだろう。だが、それが人外相手ではかえって弱みになる。予想外の動きに対して過剰に反応し大きな隙を作りかねないのだ。ここはまず俺たちに任せろ!俺たちが何とか隙を作ってみせる。お主の出番はそれからだ!」
とは言うものの、策なんてまるで思い浮かばない。対峙したままジリジリと時間だけが過ぎるばかりだ。
「ラジェンドラ王子、要は隙を作れればいいのだろう?だったら俺にいい手がある!」
「おい、ダリューン、お前またアレをやるつもりか!やめろ、やめてくれ!俺のほうがどうにかなる!」
何だ、ダリューンは何をやろうとしてる?その不敵な、いやむしろ悪童めいたと言っていいようなその嗤いは何だ?それにナルサスのあの反応は一体?
「おい、ザッハーク、これを見ろ!お主が神だと
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