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ブルーリーダー
第一章

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               ブルーーリーダー
 月詠星司は朝熊日向、如月夕也と三人でユニットを組んで活動している。ユニットに入ったのは最後だったが。
 所属している事務所の社長にリーダーに任命された、その時彼は社長に冷静だがどうかという顔で問うた。
「僕の加入は一番後ですが」
「それは問題じゃないんだよ」
 社長は星司に即座に答えた。
「君が一番ね」
「一番ですか」
「リーダーシップがあるから」
 だからだというのだ。
「二人に比べてね」
「日向、そして夕也とですか」
「日向はムードメーカー、夕也はバランスタイプでね」
 二人はそれぞれそうしたキャラだからだというのだ。
「そして君はね」
「リーダー向きですか」
「クール担当でね」
 それでというのだ。
「二人も君の言葉は絶対に聞くしいつも冷静によく考えているから」
「だからですか」
「君をリーダーに選んだんだよ」
 加入は最後だがというのだ。
「二人はどうもそうしたキャラじゃないからね」
「リーダー向きではないからですか」
「そうだよ、そして君の色はね」
 社長はこちらの話もした。
「青にしたがね」
「このこともですか」
「君がクールで知的だからだよ」
 そうしたキャラだからだというのだ。
「青にしたんだよ」
「日向が赤で夕也は黄色で」
「僕は青ですか」
「三色丁度いいと思ってね」 
 それでというのだ。
「青にしたんだよ」
「そうですか」
「赤、青、黄色で丁度いいね」
「グループのカラーとして」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「それぞれのキャラとカラーも合ってるしはっきりと合ってるから」
「僕はリーダーで青ですか」
「活動してもらうよ」
「そうですか」
「あとね」
「あと?」
「うちの事務所はソロ活動もどんどんしてもらうから」
 ユニットの活動だけでなく、というのだ。
「頼むよ」
「わかりました」 
 星司は社長の言葉に頷いた、そしてだった。
 彼はユニットのリーダーとして活動することに納得した、社長に言われた言葉にアイドルに前から言われたこともあったのでそれならとも思って納得出来ないものはなくてだ。ただ社長の言葉を鵜呑みにしている実感は少しだがあった。
 それでだ、その活動をはじめたが。
 確かにソロ活動も多かった、その活動をしている時にだ。
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