06神器、鉄の伝来
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
リカの「腸チフスメアリー」のように、数十万とか数百万人に一人しかいない、腸チフスに感染しても一切発症しない珍しい人物ではなく、SARSでは多数発見された。
次回は中東発呼吸器症候群MERSがやってくるが、「日本にはそのような感染例は絶対に起こりえません!」の怒鳴り声が聞ける。
今回もスーパースプレッダが赤外線検知など容易に抜けて入国する。
フビライハーンの軍勢が、中東、東欧に持ち込んだ黒死病。攻城兵器で病死体が城塞の中に投げ込まれたとも言われる。
後に西ヨーロッパにまで伝搬し、西洋人の半数以上が死滅した災厄の中でも、死体処理と看病を命じられた奴隷、後の自由を約束されて志願した者の中から、100人に一人はペストに一切感染せず、自由の身を得てルネッサンス時代に出帆して行ったと言われる。
馬に関係する仕事をしていた者、馬小屋で寝泊まりしていた家畜同然の者は、ペストを媒介するノミに嫌われ、羅病しなかったのかも知れない。
小松左京先生の「復活の日」のように全人類が死滅する病原菌は、軍事兵器であっても難しい。
あれは南極基地の人物だけが生き残るように設定されたお話である。
終盤のスペクタクルシーンの変わりに、相互確証破壊時代の自動機械で東西両陣営の核兵器が発射されて核の冬が来て、今度こそ南極基地の残存人類まで死滅するのを防ぐオチになった。
それも自動発射は不可能で、数名が鍵を入れてからでなければ発射されない「fail safe」が知れ渡ったのも、各種SF小説と映画の功績である。
冬守
「決戦の場所は諏訪! しかし、その前に奴らを迎え撃つのだっ、邪馬台の奴らを通さぬよう全ての橋を落とせっ、険しい場所で待ち伏せて、石を落とし丸太で奴らを崖下に叩き落とすのじゃ、全ての集落に檄文を出し、出雲の神に忠誠を尽くす、飛騨と諏訪までの全ての場所から兵を出させるのだっ!」
ヨツハ様のお達しにより、周辺の集落、そこからまた周囲の集落へと伝わって行く。
冬守の地には出雲の神の使いであるヨツハ様が降臨なされ、神の技術である羽衣や青銅器の製造方法、新しい農法を下げ渡し下さり、敵に対応するための神器、鉄の製造まで行われると広められた。
川からも砂鉄が集められ、草も生えない延焼の恐れが無い傾斜地には登り窯が設営された。
鉄器製造のための高温、鉄の融点である1538度に近付けるまで、火力、温度を高めるための建築物、古代では建設できない煙突の代理品である。
木や竹の燃焼温度では足りないので、炭焼きの窯も技術も伝来。
燃料が足りないので、道端に生えているあらゆる雑草が刈り出され、日常の燃料として使用され、大型燃料は炭に加工される。
ゴミの野焼きすら禁じられ、燃料の統制が始まり、村中総出で竹と材木の切り
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ