第一章
[2]次話
魔法を学んで
ハルト=ベイカーは魔法使いになろうと思って日々魔法のことばかり勉強している。その為学業の方は散々だが。
そのことに構わずだ、魔法のことばかり学んでいた。その為魔法に関する知識はそれこそ古今東西何でも詳しい。
今はクラスで中国の仙術の本を読んでいるが。
そのことについてだ、クラスメイト達にこう言われた。
「今度は仙人になるっていうの?」
「この前まで魔女になるって言ってたけれど」
「今度は仙人なの?」
「いや、魔女になることは変わらないから」
それはとだ、ハルトはクラスメイト達にはっきりと断った。
「今もね」
「じゃあ何で仙人の本読んでるの?」
「どうしてなのよ」
「だって仙術と魔術って関係があるから」
だからだとだ、ハルトは話した。
「無関係じゃないのよ」
「それ本当?」
「魔女と仙人って全然違うじゃない」
「全く別ものじゃない」
「別ものじゃないわよ。中国と欧州は昔から交流があって」
歴史の話もだ、ハルトはした。
「それでね」
「魔女と仙人も関係あるの」
「そうなの」
「そうよ、互いに影響し合ってね」
そのうえでというのだ。
「発達もしていったみたいなのよ」
「そうだったの」
「仙人の術と魔女の魔法って関係あったの」
「それで今あんたも仙人の本読んでるの」
「そうよ、例えば仙人のお薬を作って」
所謂丹薬をというのだ。
「魔女の魔法にも使えば」
「凄いことになる」
「だからなのね」
「今は仙人の本を読んでるのね」
「そうよ、日本の陰陽道の本も読んでるし」
こちらもというのだ。
「修験道も密教もだし」
「オカルト入ってない?」
「何かそんな感じもするけれど」
「オカルトも勉強してるから」
ハルトはオカルトも否定せずに答えた。
「そうしてね」
「学んでいって」
「それでなのね」
「本気で魔女になるつもりなのね」
「箒でお空も飛びたいわね」
笑ってこうも言った、そして実際に箒で空を飛ぶ術のことも勉強していた。だがその勉強の中でだ。
生贄を捧げるとかいう術や黒ミサや人を殺めたり害する術についてはだ、ハルトは友人達に眉を顰めさせて言うのだった。
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