第三章
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それでだ、友人達は彼の外見を見てまた心配した。
「性格はいいんだけれどね」
「この外見で大丈夫かしら」
「今のもち子に釣り合う?」
「もち子がいいっていうかしら」
外見のことから交際になるかどうか不安だった、だがそれでもだった。
その性格を買って千香子に紹介することを変えなかった、それで二人を合わせて話をさせると。
千香子は彼と交際することを決めた、その訳を友人達に話したがこうした理由だった。
「性格凄くいいから。とてもいい人だから」
「それでなの」
「あの人と付き合うの」
「そうするのね」
「ええ。あんないい人いないから」
千香子は痩せても性格は変わっていなかった、もっと言えば喋り方もだ。それで彼の性格を見てだった。
彼と付き合うことを決めた、そういうことだった。
その彼女を見てだ、友人達は思った。
「もち子の性格がそのままだとね」
「相手の外見よりも性格よね」
「性格を見て決めるわね」
「じゃあこのことは私達の杞憂だったわね」
「いらぬ心配だったわね」
「悪い男にかかる前にって思ってたけれど」
このことは成功したがというのだ。
「それでもね」
「そうね、彼を選ぶかどうかは」
「もち子ならもう最初から選ぶって決まっていたわね」
「あの娘の性格なら」
「なら本当にいらない心配だったわね」
このことを自覚した、そしてだった。
二人の交際を見守ることにした、千香子のはじまったばかりのそれを。千香子はこの恋愛から多くのことを知りそこから人間としても多くのことを学んだ、それは彼女にとって非常に素晴らしいことであり彼女の人生を非常に素晴らしく実り豊かなものにしたものの一つとなったがそれはまた別の物語である。
性格美人 完
2018・8・26
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