第二章
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「太ってるから」
「ううん、それでもね」
「やっぱり女の子も顔だけじゃないでしょ」
「男は顔じゃないっていうけれど」
「勿論スタイルだけじゃない」
「あともち子顔立ち自体は悪くないから」
見れば実際にだ、穏やかで優しい顔立ちは整っている方で何よりも白い肌はかなりきめ細かく奇麗なものだ。
それでだ、友人達も言うのだった。
「やっぱりダイエット?」
「痩せてスタイルよくなったら違う?」
「今一六〇センチで六三キロだけれど」
「十キロかそれ位痩せたらね」
「結構違う?」
「そう言われるとやっぱり甘いもの食べないことかしら」
スイーツ大好きでその誘惑に勝てない自分に困りつつ思ったことだ。
「そうすべきかしら」
「いや、それだけじゃなくて」
「食べてもいいけれど」
「やっぱり運動よ」
「あと食べても九時以降食べない」
「それと間食も控えることでしょ」
スイーツは食べてもいいがそうしたことを忘れないことだとだ、友人達は悩む千香子にアドバイスをした。
「それで全然違う筈よ」
「後はもち子運動自体は出来るから」
「水泳とかカロリー消費いいわよ」
「身体動かしたら健康にもいいし」
「泳いだりしてみたら?」
「それじゃあね」
素朴で人の言うことを素直に聞く方である千香子は友人達のアドバイスを受けてだ、実際にしてみようと思った。それでだった。
千香子はスイーツを食べる時間を変えた、間食を避け食事の後にデザートとして食べる様にして九時以降は食べなくしてだった。
水泳をはじめた、元々運動神経は結構あり身体を動かすことも嫌いではなかったのですいすいとかなりの距離を毎日泳げてだった。
気付けば十キロ以上痩せていた、そして。
スタイルはかなりよくなった、すると即座にだった。
そうした男達が千香子に注目しだした、すると彼女の友人達はこれまでの千香子への心配が一気に変質した。一体どう変質したかというと。
「変な男が見る様になったわね」
「もち子のスタイルよくなったから」
「だからね」
「もう変な目で見る様になって」
「あからさまに狙ってるのもいるし」
「これは危ないわね」
すぐにこのことを察して言うのだった。
「あの娘まだ恋愛経験ないから」
「いきなり変な奴に引っ掛かるかも」
「そうなったら大変だし」
「いい子紹介しないと」
こう思ってだ、それでだった。
彼女達の間で話をしてこれはという相手を千香子に紹介することにした、その彼は外見は冴えないが性格はかなりよかった。
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