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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜カイエン公爵家の才女達〜
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乱が起こった帝都(ヘイムダル)を投入する”真の理由”は……!」
「かつて父達が帝都(ヘイムダル)を強襲してバルヘイム宮を占領したように、混乱のどさくさに紛れてバルヘイム宮を占領して、ユーゲント皇帝陛下達を”保護”して、”黒キ星杯”でオズボーン宰相達を廃した後抵抗してくるかもしれない正規軍を早急に鎮圧する為にヴァイスラント決起軍を帝都(ヘイムダル)に投入するつもりなのかしら?」
ミュゼの狙いをすぐに悟ったキュアは血相を変え、ユーディットは厳しい表情でミュゼに確認した。

「ふふっ、そんな怖い顔で睨まないでください。私達とメンフィル・クロスベル連合の利害や目的は一致しているのですから、オズボーン宰相達を廃してエレボニア―――いえ、西ゼムリア大陸に真の平和を訪れさせる為に是非、私達もメンフィル・クロスベル連合に加えて欲しいだけの話ではありませんか。」
「それは……………」
「………話は変わるけど、確か今の貴女が通っている第U分校にはメンフィル皇家の一員であられるレン皇女殿下も”教官”として就任していて、レン皇女殿下は貴女にとっての担任教官でもあったわね。もしかして既にレン皇女殿下にも貴女達の目的を話して、レン皇女殿下を通してメンフィル帝国とも交渉をしているのかしら?」
ミュゼの指摘にキュアが複雑そうな表情で答えを濁している中ユーディットは静かな表情でミュゼに訊ねた。
「それとなく匂わせるような話はしていますが、まだ本格的な話や交渉はしていませんわ。リィン教官にもアプローチをしているのですが、さすが姫様を娶り、多くの魅力ある女性達と婚約しているだけあって、中々手強い相手で相手にしてもらえず私も少々困っているのですわ。シクシク………」
「リ、リィン様にアプローチしているって……ミルディーヌは本当にリィン様の伴侶の一人になるつもりなんだ………」
質問に答えた後わざとらしく嘘泣きをしたミュゼの行動にユーディットと共に冷や汗をかいて脱力したキュアは表情を引き攣らせてミュゼを見つめた。
「はい♪リィン教官が望むのでしたら、ユーディお姉様のようにいつでも私の純潔をリィン教官に捧げるつもりですわ♪―――あ、先にいっておきますがもし新姫様やリーゼアリア先輩もリィン教官の伴侶になる事を望むようでしたら勿論賛成しますし、序列もお二人よりも低くて構いませんし、教官が私や先輩達以外にも更に伴侶を増やす事も受け入れますわ♪」
「リィンさんとの結婚の件で私を例えに出したことは反論できないけど………リィンさんの件も含めて貴女が求めるメンフィル・クロスベル連合に対する要求はカイエン公爵本家の財産の一部の贈与を除けば、私達だけで判断できないから今この場で答える事はできないわよ。」
「それは勿論承知しておりますわ。ですが私の”読み”ではメンフィル・クロスベル連合はそれぞれの
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