第一章
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ヘアアレンジ
シオリの趣味はヘアアレンジだ、自分の赤い見事な長い髪の毛を自分で色々な髪型にセットすることを趣味にしている。
それで学校でもよくヘアカタログを見ているがこの日友人達にカタログを見ながらこんなことを言った。
「どんな髪型にしたらいいかしら」
「ううん、今日は左右を三つ編みにしてロールにしてね」
「それでもみあげのところを下ろしてるけれど」
「他にも色々髪型あるしね」
「そのカタログを見ても」
友人達はシオリが開いているそのカタログを見て話した。
「色々あるし」
「何かとやってみたら?」
「そこにある髪型だけでも」
「ううん、じゃあね」
それならとだ、シウオリはたまたまカタログに載っていた髪型に注目した。それはロングヘアだった。
早速それにしてみた、ヘアアレンジは趣味なのでシオリは慣れた動きで今の髪型から一瞬にロングヘアになった。
友人達にそのロングヘアを見せてだ、あらためて尋ねた。
「どうかしら」
「あっ、いい感じよ」
「似合ってるわ」
「お嬢様って感じで」
「その髪型もいいわね」
「そうなのね、じゃあ次は」
また別の髪型にしてみた、今度は。
オーソドックスなツインテールだった、その髪型にしてみて友人達にあらためて尋ねた。
「今度はどう?」
「あっ、ツインテールもね」
「中々いけてるわ」
「可愛いわよ」
「如何にも女の子って感じで」
「初音何とかって感じでね」
「そうなのね、アニメキャラみたいになったのね」
言われてそう思ったシオリだった、それでだ。
今度は髪の毛の長さを利用して髪の毛を上の方で束ねたポニーテールにしてみた、そのうえでまた尋ねた。
「これはどう?」
「結構ボーイッシュ?」
「それでいて女の子らしくてね」
「清楚可憐ね」
「如何にも女学生って感じよ」
これも好評だった。
それで今度はだ、懐かしの髪型ということで。
八十年代の今では伝説の存在となっている某アイドルからはじまったヘアカット、髪の毛の長さはそのままでそうしてみた。
その髪型についてもだ、友人達に尋ねた。
「どうかしら」
「ああ、昔のアイドルよね」
「あの頃のアイドルの人って皆その髪型だったのよね」
「それでお母さん達もその髪型だったのよね」
「そうよね」
「いや、この髪型するとは思っていなかったけれど」
それでもとだ、シオリは友人達に笑って話した。
「いいみたいね」
「古い髪型になっちゃったけれどね」
「それもいいわよ」
「古きよき髪型ね」
「昭和の」
皆もこう言う、古い髪型もいいというのだ。
シオリはここでさらにだった、別の髪型にしてみた。今度は所謂日露戦争の頃の女性の髪形であった。カタログにはそうし
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