オーバーロード 狼牙 3
[10/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ているモモンガさんなのか。お前たちはどっちを求めている!!ちなみに、どちらであろうがモモンガさんがお前達を見放すことはないだろう。だが、ちゃんと考えて答えを出せ。お前たちの答えが、モモンガさんの今後を左右するということを。どちらでも好きに選べ」
「ヴァイト様はどちらを」
「その質問には絶対に答えないぞ、デミウルゴス。自分で考え、答えをだすのだ!!悩み、迷い、苦しみ、答えを出した後も考えよ!!」
それだけを告げて気配を絶ち、完全不可視化と飛行を同時に発動させて跳躍する。十分距離を離したところで飛行は解除して落下し、地面すれすれで一瞬だけ飛行を使用して慣性を打ち消す。そのまましばらく待ち続け、NPC達の気配が薄れた所でモモンガさんが寝ているベッドにまで移動する。
キングサイズのベッドの中央にモモンガさんが、右側にマーレ、左側にアウラが並んで眠っていた。こっそりと近づき、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを偽物にすり替え、人化の指輪に呪いを施す。時間制限でしか外れない分、強固な呪いだ。時間制限もそこまで長くないため、これを解呪するにはシューティングスターを使わなければならないだろう。モモンガさんなら一日程度ならいいやと言うはずだ。
再び完全不可視化と飛行の合わせ技で離れる。森の中を歩きながらどれだけがオレに敵意を見せるのかを考える。パンドラズ・アクターは微妙に敵対するだろうな。デミウルゴスもパンドラズ・アクターとは別の意味で不快感を持たれるかもしれない。セバスはこちら側だろう。シャルティアは理解しきれているかが怪しい。アルベドとアウラとマーレはこちら側だ。コキュートスは中立、この場にいないヴィクティムは不明といったところだろう。
やれやれ、前途多難だな。自室へと戻り、工具箱を持ってソファーに座り、お守りのグロックの分解掃除を始める。ネジを一本まで綺麗に磨き上げていけば自然と落ち着く。ホルスターにグロックを収め、獣人形態で抜き、トリガーに指が入らないという情けない結果に終わる。誰かに見られたらやばかったな。恥ずかしさに引きこもる所だった。
「あっ」
ルプスレギナと目が合った。殺気もなく、離れた位置に立っていたので気付かなかった。口封じが必要だな。グロックをテーブルに置き、笑顔を見せながらルプスレギナに近づく。それなのにルプスレギナは後ずさっていく。だが、広い部屋とは言え壁はある。すぐに追い詰め、逃げられないように相対した状態で壁に手を付く。
「見たな?」
「い、いえ、何も見てないっす」
そう言いながらも、顔を背けるルプスレギナを見て後ろめたいこと、つまりは笑うのを堪えているのだと断定する。
「嘘はいけないな、ルプスレギナ。お前は今、嘘をついている。そういう匂いがする」
首元に鼻先を近づ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ