オーバーロード 狼牙 3
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ガさんの持つリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを偽物にすり替え、人化の指輪に一日の間、外せなくなる呪いをかける」
「何が目的なのでしょうか?まさか、ステータスを半減させることでモモンガ様を殺しやすくするので?」
「それは絶対にない。何故そんなことをするのかと言われれば、アルベド、正確にはタブラさんがきっかけだな。そもそもアルベドはタブラさんがモモンガさんの嫁にするために生み出したNPCだ。モモンガさんには何度も勧めたのだが、恥ずかしがってな。だが、タブラさんが本当に望んでいたのはアルベドを嫁にしようとしたのではない。家族を、血の繋がりを持たせたかったのだ」
「血の繋がり?」
「モモンガさんは、リアルでは幼い頃に両親を亡くしている。モモンガさんを守るためにな。それからモモンガさんは他人と深く付き合えないでいる。もし関係を深めた相手を失ってしまったら、自分は耐えられないと思っている。オレも他の39人もそれをなんとなく理解していて深く踏み込めなかった。だけど、何かの時のためにタブラさんはアルベドを用意した。モモンガさんと自分自身を生き残らせるための防御型のガチビルドで設計してな」
いやぁ、嘘がペラペラと出てくる出てくる。まあ、2割ぐらいが嘘なだけで8割は真実なんだけどな。2割の嘘もモモンガさんの心情を予想しているだけで完全に嘘とも言いきれない。
「ですが、それはモモンガ様の御心を無視するものではないのでしょうか」
「無視しても構わないと思っている」
「それでは、私は「パンドラズ・アクター!!」......なんでしょうか」
「モモンガさんはなあ、もう限界なんだよ!!ユグドラシルがなくなったことに、もう他の39人と会えないことに、それらから目を背けてないと生きていけないぐらいにボロボロなんだ!!今ある物を守るためなら自分の全てを投げ捨てる位に!!その中には自分自身も含まれる!!命すら悩んだ末に捨てる可能性がある。ならば、それ以外の、ちょっとした願望程度なら仕方ないの一言であっさり捨てる。だからこそ、捨てられないものを押し付けてでも自分を捨てるようなことをさせてはならない!!そしてそれらを感づかせてもならない。初期の段階で気づけば、モモンガさんは自分の命を断つか、ナザリックから姿を眩ます。戻ってくるかどうかは不明だ。それだけは断固として阻止しなければならない!!」
「ならば最初から行わなければ」
「この際だからはっきりと聞こう、パンドラズ・アクター!!いや、ここにいる全員にだ!!お前たちが求めるのはナザリック大墳墓の主、絶対なる死の支配者、アインズ・ウール・ゴウンのギルドマスター、モモンガを求めているのか。それとも、食事を出来たことを喜び、スパナザリックではしゃぎ、昼寝にちょっとの罪悪感と背徳感を感じ
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