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オーバーロード 狼牙 3
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けて匂いを嗅ぐ。汗の匂いというのは精神にも直結しているのだろう。ワーウルフの鼻はそれらを嗅ぎ分けることが可能だ。ルプスレギナからは異変に巻き込まれてから今まで嗅いだことのない匂いと、緊張している匂いを発している。オレの予想は間違いない。

「主人に嘘をつくメイドには罰が必要だとは思わないか」

壁に付いていない方の手で顎を掴み、オレの方を向かせる。

「もう一度だけ聞くぞ、見たな?」

「は、はぃ」

さて、どうやって口封じをするか。命令だけで良い気もするが、もう少し何かがあった方が良いはずだ。ここは性的なお仕置きという名の褒美で誤魔化す。

「目茶苦茶真剣な顔で目にも映らない抜打ちの構えに見惚れていました!!」

うん?認識のズレが生じているだと?えっ、何この独り相撲。こっちのほうがよっぽど恥ずかしいぞ!!まだだ、ここから何とか修正してみせる。威厳を失わずに済む方法、何か、何か、そうか!!

「ふっ、嬉しいことを言ってくれるじゃないか。だが、お前は嘘をついた。今からその罰を与える」

ルプスレギナの肩と膝裏に手を回して抱き上げる。

「うええぇっ!?これって」

「暴れるな」

ルプスレギナをお姫様抱っこでベッドにまで運んで寝かせる。

「ウチ、どうなってしまうんすか」

「初めては優しくが良いと言っていたが、激しく目茶苦茶にしてやる。それがお前への罰だ、ルプスレギナ」

こっちも初めてだから優しくリードなんてしてやれないからな。多少乱暴に激しくならばやれるはず。良い口実ができて良かったよ。と言うわけで夕食前までルプスレギナを散々に抱いた。お互いに一番燃えたのが首輪をつけて鎖のリードを付けて後ろから思い切りやるのが一番だった。

あと、自分でもびっくりするぐらい出た。種族が変わった影響なのか分からないが、人間だったら確実に死んでる量が出た。そしてまだまだやれる。時間さえ有ればなぁと色欲に溺れそうになる心を引き締め直す。むしろ、オレよりモモンガさんが心配だ。アルベドってサキュバスだから、本職だろう?溺れる可能性が高い。まあ、人化を解けば大丈夫なんだろうが。

今の内に祈っておこう。タブラさんがちょっとはまともな考えであることに。あと、念を押してやりすぎるなとも伝えておかないと。

その夜、モモンガさんから伝言が繋がりそうになったのを着信拒否した。内容は聞かなくても分かっていたので聞く必要はないからだ。それにルプスレギナと一緒にフォアイルにお仕置きするのに忙しかったからな。ルプスレギナとの情事を覗いていたらしいから、とっ捕まえて拘束して焦らして見せつけてやっただけだ。ルプスレギナがネズミを甚振る猫のようだった。ワーウルフだから狼のはずなんだけどな。まあ、可愛らしいから良しとする。



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