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SAO−銀ノ月−
「シリカとわたしは特別な『なかま』だそうです」
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 そうは言いながらも食べる手……食べる口を止めようとしないプレミアの言葉は、どうにも微妙な気持ちを感じていたショウキにも伝わった。要するに仮想世界にありがちな、ゲームでしか食べられない! といったハッタリが足りていないのだ。かの《SAO》の時であれば懐かしい味として人気を博したかもしれないが、今なら食べたくなったらログアウトしてコンビニに行けば良い話であって。

「そう! それなんですよ!」

 我が意を得たり、とばかりにピナとともに鳴くシリカから、ショウキはどことなく嫌な予感を感じざるを得なかった。そんなことが味見の時点で分からないはずもなく、ならばどうしてショウキたちに食べさせたのかと。そんな疑念が顔に出ていたのか、それを払拭させるような満面の笑みでシリカは声をあげた。

「実は、肉まんの材料にいいモンスターがいるって情報を聞いたんですけど、一緒に行ってみてくれませんか?」

「最初からそういう魂胆か」

「いや、まあ……えへへ」


 ……残念ながら、断る理由もなく。シリカの誘導にしたがってショウキとプレミアは浮遊城を降り、サラマンダー領にほど近い火山脈……の近くへと降り立っていた。たまに連れていくことがあるとはいえ、自力で飛ぶことが出来ないプレミアには、浮遊城以外の景色はやはり珍しいらしく。興味深そうに辺りを見渡すので、シリカに頼んで近くで降りさせてもらっていた。

 ……決してプレミアを抱えて飛んでいる時に、シリカから感じる犯罪者を見るような視線に耐えられなくなった訳ではなく。

「こういった光景はあまり見られません。つまり、興味深いです」

「……そういえば、連れてきちゃったけど、プレミアちゃんは戦えるんですか?」

「アルゴと閃光師匠に鍛えられたので、バッチリです。と言いたいところですが、わたしは飛べないので少し厳しいです」

 アインクラッドではあまり見られない火山地帯を、額に汗しながらも興味深く見つめるプレミアに、シリカが今更ながらのことを聞く。アスナたちの指示もあって、プレミアの戦闘技術はそこそこといったところだが、やはり飛べないというのはこの《ALO》において、少しどころではないハンデとなってしまう。

「うーん……ごめんね、無理やり連れてきちゃって……」

「いえ。置いていかれる方が辛いです。それに、シリカは『なかま』ですから」

「……仲間?」

 今回シリカから聞いてきたターゲットは、空中を自由自在に飛翔するような敵ではないため、どうにかなるとは思うが。それにプレミアが言った通りに、置いていったともなれば後が怖い――とまでショウキが考えたところで、プレミアの言葉に少しの違和感を感じて。

「ぷ、プレミアちゃん、それは……」

「はい。よく分かりませんが、シリ
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