04オカルト研究部
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て授業を受けても、興味が無いので一切記憶できない連中でも、オカルト成分を振りかけてやるだけで、今後一生忘れない記憶として、頭の中の一番大事な記憶として印加される。
「という訳で、我が故郷は現在風前の灯火なのじゃ、汝らにも合力を願いたい」
「ええ、当たり前でしょ」
「私、この時代に生まれてきてよかった」
全員無条件で合意してくれた。その中でも比較的冷静に条件を出す者もいた。
「宮水さん、もうオカルト研究部に入部して、そうすれば全員貴方の味方で仲間よ」
「うむ、我、冬守の巫女シヨウは、オカルト研究部に入部する。四葉の奴は嫌がるかも知れぬが、我から言って聞かせる。自分達が戦争に敗れ、奴隷として扱われて誰とも知らぬ奴に犯され、その記憶まで残り、無理に子を産まされた娘の末裔にはなりたくは無いだろうからな」
書記係の部員が、その辺りも包み隠さず箇条書き。
「まず、貴方達は出雲の神の側にいるのね? それなら、諏訪の臨時政府がどんな状態か分からないけど、援軍を要請してみましょう、邪馬台は共通の敵のはずだもの」
「おお、まずはそこからだな」
今後の課題も箇条書き。三人寄れば文殊の知恵で、担任とかオカ研部員数人で今後の対策が練られる。
「後は強い力士と剣士を集めないといけないのね? ああ、邪馬台国の巫女である天照と、冬守の巫女の呪術戦…… 朱雀の巫女と青龍の巫女は親友だから、白虎の巫女と玄武の巫女の対戦なんだわ」
担任は陶然とした表情でトリップして、20年以上前、若い頃に夢中になって読んだ漫画とアニメを思い出して鼻血を出した。
「それでシヨウさんはどんな術が使えるの? 山手君を過去に呼び出せるの?」
「ああ、もし前世のタケルが見付かれば可能だ、もしくは相性が良さそうな人物で、受け入れを拒否しない者がいれば」
「山手君の家は剣道場よね? もしお爺さんとか道場の方が参加して下さったら?」
「縁が薄いものは呼べぬ、ただ、タケルのために爺様が参加してくれるのなら、不可能ではないだろう」
呼べるのは一人、もしくは肉親を入れて二人、四葉が好きな人物がいても、このような無謀な行いを止める側に回る。
「後は、相撲が強い力士がいれば」
「ああ、相撲部なら一人、知り合いがいる」
その人物を、敢えて友人、親友とは言わなかったタケル。
「その程度の縁では呼べぬぞ」
「頼めば来てくれるんじゃないかと思う」
曖昧な表現をするが、カレカノの総一郎君みたいに、女子に虐められていたデブを助けて懐かれ、向こうからは大親友だと思われているが、タケルからはただのデブのクラスメイトとしか思われていない、気の毒な相撲部員。
本来金髪のイケメンにメタモルフォーゼして、虐めていた女に近寄って惚れさせてから、こっぴどく振っ
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