外伝〜”特務支援課”リーダー、ロイド・バニングス〜
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国領内で俺達の検挙を行える手筈も整えているんだろう?」
レクター少佐の忠告に対して笑顔で答えて投降を促したリーシャに対して怒り心頭の様子で反論した軍人達に注意したレクター少佐はある推測をロイドに訊ねた。
「あら、よくわかっているじゃない。」
するとその時女性の声が聞こえた後、空から、”第五位”を冠する天使―――力天使の女性がロイドとリーシャの傍に舞い降りた!
「き、貴様は……!」
「クロスベル軍警察の”叡智”のルファディエル……!」
天使の女性――――ロイドの”守護天使”にして、元”特務支援課”の”課長”の一人でもあり、今はクロスベル軍警察の”警視”で、主にクロスベル軍警察内での作戦立案等、クロスベルの捜査官達を裏から支える役割を担当し、更にリーシャやエリィ同様ロイドの恋人の一人でもあるルファディエルを驚きの表情で見つめた。
「フフ、ユミルは”七日戦役”勃発の原因となった地であり、メンフィルの新たなる英雄――――”灰色の騎士”の故郷でもあり、しかもシュバルツァー家は要請の件でメンフィル皇家の庇護を受けている状況なのだから、メンフィルとしても再びユミルやシュバルツァー家関連で戦争や国際問題を発生させる事は可能な限り避けたいのよ。リィンとエリゼはともかく、シュバルツァー男爵夫妻のエレボニアや”アルノール皇家”を大切に思っている”想い”は未だ顕在だしね。そこで”私達が休暇でユミルに滞在している最中に、偶然結社の残党である貴方達と遭遇して、結社の残党の討伐・逮捕、そしてユミル守護の為のメンフィル帝国軍が到着するまでの緊急措置として、貴方達の無力化、そして検挙”するという筋書きでクロスベルは自国で諜報・破壊活動を行っている貴方達の身柄の確保を、メンフィルは労せず自国の英雄の故郷を守れるという互いのメリットがあるから、メンフィル帝国領土内であるユミルで、クロスベル帝国所属の私達が貴方達を無力化・検挙する事はメンフィルも了承済みよ。」
「チッ、そういう事か…………――――なあ、バニングス。お前さんには”黒の競売会”で零の至宝のお嬢ちゃんと”混沌の森王”と共にルバーチェの連中から逃げ回っている最中に、血眼になってお前達を探していたルバーチェの連中の目を逸らしてやった”貸し”があったよな?その”貸し”、一体いつになったら返すつもりなんだ?」
ルファディエルの説明を聞いて全ての事情を察したレクター少佐は舌打ちをして厳しい表情をしたがある事を思い出して、ロイドに問いかけた。
「随分と懐かしい話ですね。勿論あの時少佐から受けた”借り”は覚えていますが、あの時と今の状況や関わっている人達の規模を比べると”利子”込みだとしてもあの時の”借り”だけではとても釣り合わないのですが?」
そしてレクター少佐の問
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