第25話『ゼノブレイドを求めて〜独立交易自由都市へ』
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態では、どのみちフェリックスや、アリファールをへし折った張本人であるノアとは戦えもしないだろう。
新たなアリファールは、新たな勇者は、既存の力を越えなければならない。
(……とはいえ、どうしたものだろうか?)
そこで凱には一つの提案が生まれた。しかし、それはアリファールを打ち直すことができたとしても、これまでのアリファールを超えることはかなわないだろう。
素粒子の折り返し鍛錬を可能とする人間は、凱の知る限りでは世界に一人しかいないのだから。
――正直言って不安だった。
ルーク以上の存在の刀鍛冶などこの世に存在しない。
「……あ?」
考えながら歩いていた矢先に、風車玩具売りの屋台が視界に入る。頬に吹き付ける風が、妙に優しい。
流石は世界の交易口、独立交易自由都市。売られている風車も、彩り鮮やかなものが多い。
きっと、風を操る竜具アリファールも凱に告げているのだろう。「もう少し肩の力を抜いて」と。
「それじゃあ……」
目の前の難題は置いといて、凱の顔に笑顔が戻る。
「これを一つください」
小さく可愛らしい、色鮮やかな風車。きっとコーネリアスも喜んでくれるかな。
そんなことを思い返しながら、凱は風車を指して言った。
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