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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百二十六話
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しか写っていなかった。

「どう?うらやましいでしょ?
後ろからいたずらしほうだいだよ」

ネコは何て事のないように話す。

事実、ネコは気にしていない。

「体なんてただのいれものだよ。俺はきゅーけつきだけど、心はきゅーけつきになれない。
俺を俺たらしめるのは、俺のこころだけだ」

「我思う、故に我在り。か?」

「そう。コギト・エルゴ・スム」

姉が持ち出した名言にネコが頷く。

「円香。お前の兄をよく見ておけ。お前も自分は自分であると胸を張って言えるような人間になれ」

「姉さん。はずかしいからやめて」

そう言いつつもネコの尻尾は嬉しそうにくねくねと動いていた。

姉に褒められてネコは照れていた。

頬の赤みは浴室の熱気のせいだけではない。

照れながらもネコは丁寧に妹の髪と体を洗い終えた。

妹と姉が湯船に浸かりながら、ネコがその長い髪を手入れする様子を見ていた。

「むぅ…束は毎日これを見れるのか…」

「どうしたのお姉ちゃん?」

「なんでもない」

ネコが自身の髪を洗う姿は美しかった。

小柄な体躯、鍛えられた筋肉、幼女のような顔つき、腰まで伸びる長髪。

ひどく混沌とした美がそこにはあった。

「一夏。修学旅行で襲われないよう気を付けろよ」

「修学旅行? たぶんいかないけど?」

「は?」

「しょーがっこーの修学旅行も俺と箒休んでたし」

「待て!初耳だぞ!」

「いってないもん」

姉が声を荒げるが、ネコは平然と答える。

「しょーがっこーの修学旅行きょーとだったけど、あんな狙われやすいばしょ行くわけないじゃん。
『家の都合』ってりゆーで休んだよ」

ネコはサキュバスを大切にしていた。

そのネコがサキュバスを危険な場所に連れていく事を許すはずがない。

「だからまぁ、ちゅーがくも修学旅行は行かないとおもう」

「そうか…」

「そのぶん家でずっと箒とイチャイチャしてた」

「それは私への当て付けか?」

「ゅ? なんで?」

「なんでもない」

ネコが体を流し、湯船に浸かる。

「はにゃ〜…ごくらく〜…」

それを当然のように姉が引き寄せ、自身の膝の上にのせた。

「ふみゅぅ?」

姉はネコのへその辺りで手を組む。

姉に包まれたネコは安心しているのかふにゃっと力を抜く。

目を細め、口元を緩め、完全にリラックスしていた。

姉弟という、甘えられる関係。

恋人であるウサギやサキュバスとは別ベクトルの甘え方。

完全に心を許し、自身の心も体も…その全てを明け渡すような行為。

何もしなくてもネコは時折甘えた鳴き声を出す。

「ふみゅぅぅ〜
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