暁 〜小説投稿サイト〜
翠碧色の虹
第三十一幕:日常の虹
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ろうか? 確かめたいっ! だけど・・・迷っていると−−−

七夏「柚樹さん!? どしたの?」
時崎「え!?」
七夏「早く風鈴さん! 縁側に♪」
時崎「あ、ああ!」

タイミングを、逃してしまった。
七夏ちゃんと一緒に1階の縁側へと向かう。

七夏「柚樹さん! ここはどうかな?」

七夏ちゃんの指先に風鈴を飾るのに都合のいいフックがある。以前にも風鈴を吊るしていたのだろうか? そのフックに風鈴を吊るす。風鈴は先程と同じように心地よい音色を奏で始める。

七夏「くすっ☆」
時崎「これでいいかな?」
七夏「はい☆ 不思議です☆」
時崎「え!?」
七夏「風鈴の音で涼しい気持ちになれますから♪」
時崎「そうだね」
七夏「それに、柚樹さんの風鈴は優しい光も一緒です☆」
時崎「!!!」
七夏「どしたの? 柚樹さん?」

今だ! 今、訊かなくてどうする!?

時崎「な、七夏ちゃん!」
七夏「え!?」
時崎「さっき、七色の光って話してたけど・・・」

今、七夏ちゃんは「優しい光」としか話してなかったけど、その前は「七色の光」と話していたから、本当に知りたい事を訊いてみる。

七夏「七色?」
時崎「あ、ああ」
七夏「この優しい光は、七色の光です☆」
時崎「み、見えるの? 七色に?」
七夏「えっと・・・本当は・・・」
時崎「・・・・・」

俺は七夏ちゃんの言葉を待つ、七夏ちゃんの答え次第で、俺は謝る覚悟でいた。

七夏「・・・ご、ごめんなさい」
時崎「っ!」

やっぱり、七夏ちゃんには、この光が七色には見えていないのか・・・俺が謝ろうとした時−−−

七夏「三色・・・四色かな?」
時崎「え!?」
七夏「ごめんなさい! 私には『ななつの色』までは見えいなくて」
時崎「ななつの色!?」

言われてみれば「七色」と言っても、色がななつに見えるのか? 俺にもこのサンキャッチャーの分光は、七夏ちゃんと同じように三色か四色の光に見える。・・・と言う事は七夏ちゃんと俺は同じ色を見ているという事なのか!? そう思うと、急に嬉しくなってきた。

七夏「!? 柚樹さん!?」
時崎「一緒だよ! 七夏ちゃん!」
七夏「ひゃっ☆ 柚樹さん!?」
時崎「あ、ごめん。急に大きな声で」
七夏「くすっ☆」
凪咲「あら? 風鈴かしら?」
時崎「凪咲さん、はい」
七夏「お母さん、ここに風鈴さん飾ってもいいかな?」
凪咲「ええ。涼しくなる音色ね♪」
七夏「はい☆」
時崎「ありがとうございます」
凪咲「お昼も用意できてますので」
時崎「すみません。あまりお手伝い出来てなくて」
凪咲「いいのよ。柚樹君が居ると、風水も色々と変わってきて、七夏も・・・」
七夏「え!?」
凪咲「なんでもないわ。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ