第三十一幕:日常の虹
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ろうか? 確かめたいっ! だけど・・・迷っていると−−−
七夏「柚樹さん!? どしたの?」
時崎「え!?」
七夏「早く風鈴さん! 縁側に♪」
時崎「あ、ああ!」
タイミングを、逃してしまった。
七夏ちゃんと一緒に1階の縁側へと向かう。
七夏「柚樹さん! ここはどうかな?」
七夏ちゃんの指先に風鈴を飾るのに都合のいいフックがある。以前にも風鈴を吊るしていたのだろうか? そのフックに風鈴を吊るす。風鈴は先程と同じように心地よい音色を奏で始める。
七夏「くすっ☆」
時崎「これでいいかな?」
七夏「はい☆ 不思議です☆」
時崎「え!?」
七夏「風鈴の音で涼しい気持ちになれますから♪」
時崎「そうだね」
七夏「それに、柚樹さんの風鈴は優しい光も一緒です☆」
時崎「!!!」
七夏「どしたの? 柚樹さん?」
今だ! 今、訊かなくてどうする!?
時崎「な、七夏ちゃん!」
七夏「え!?」
時崎「さっき、七色の光って話してたけど・・・」
今、七夏ちゃんは「優しい光」としか話してなかったけど、その前は「七色の光」と話していたから、本当に知りたい事を訊いてみる。
七夏「七色?」
時崎「あ、ああ」
七夏「この優しい光は、七色の光です☆」
時崎「み、見えるの? 七色に?」
七夏「えっと・・・本当は・・・」
時崎「・・・・・」
俺は七夏ちゃんの言葉を待つ、七夏ちゃんの答え次第で、俺は謝る覚悟でいた。
七夏「・・・ご、ごめんなさい」
時崎「っ!」
やっぱり、七夏ちゃんには、この光が七色には見えていないのか・・・俺が謝ろうとした時−−−
七夏「三色・・・四色かな?」
時崎「え!?」
七夏「ごめんなさい! 私には『ななつの色』までは見えいなくて」
時崎「ななつの色!?」
言われてみれば「七色」と言っても、色がななつに見えるのか? 俺にもこのサンキャッチャーの分光は、七夏ちゃんと同じように三色か四色の光に見える。・・・と言う事は七夏ちゃんと俺は同じ色を見ているという事なのか!? そう思うと、急に嬉しくなってきた。
七夏「!? 柚樹さん!?」
時崎「一緒だよ! 七夏ちゃん!」
七夏「ひゃっ☆ 柚樹さん!?」
時崎「あ、ごめん。急に大きな声で」
七夏「くすっ☆」
凪咲「あら? 風鈴かしら?」
時崎「凪咲さん、はい」
七夏「お母さん、ここに風鈴さん飾ってもいいかな?」
凪咲「ええ。涼しくなる音色ね♪」
七夏「はい☆」
時崎「ありがとうございます」
凪咲「お昼も用意できてますので」
時崎「すみません。あまりお手伝い出来てなくて」
凪咲「いいのよ。柚樹君が居ると、風水も色々と変わってきて、七夏も・・・」
七夏「え!?」
凪咲「なんでもないわ。
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