第52話 別荘、夜の部
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「ああ、暗くて怖かった…………」
「何か出てきそうだったよね…………」
そう言いながら帰ってきたなのはとフェイト。
手をしっかりと握ったまま。
………………まあ余計な詮索はしないようにしとこう。
「うん、普通に怖かったわ」
「そうっスね、姉御」
笑顔で帰ってきてよくそんな事が言えると思う。
何かいたずらを仕掛けてきたって顔だ。
「次は私たちね」
「夜美………」
「分かってる、気をつけろだろ?」
流石、夜美。やっぱり気づいていたか。
「アンタたち〜!!」
帰ってきたアリサは真っ直ぐはやてとウェンディの所にやって来た。
「どうしたんや?アリサちゃん」
「どうしたじゃないわよ!!何で途中に世にも奇〇な物語のテーマ曲が流れてくるのよ!?」
「さあ、分からないっス………」
「………………夜美」
「大丈夫だ、ちゃんと回収しといた」
そう言って夜美は俺にミニラジカセを渡した。
「正直、これを聞いたとき、恐怖心よりくだらなさで一気に萎えた…………」
「まあそうだろうな…………」
スイッチを入れるとお馴染みの不気味な音楽が。
俺と夜美はそれを聞いて溜息をついたのだった。
その後も…………
「これはなんなのだ?こんにゃくがぶら下がっていたのだが」
「暗いからライトを当てないと見えないし、進みずらいから邪魔だったんだけど………」
ディエチがそう言いながらこんにゃくを渡してきた。
あの二人……………
「どうだった?」
「いきなり後ろから人形が飛んできてびっくりしたな〜」
「それでこれがその人形だ」
桐谷から渡された人形は金髪のビクトールなのだが、よくありがちの生きてるようなビクトールだ。
普通に見ても不気味な作りになっているのだが…………
「暗くて顔が全然見えなかったから、普通に叩き落とした」
「「………………」」
失敗したって顔をするはやてとウェンディ。
もう少し考えよう二人共。
とこうして順番は順調に進んでいった。
そして次が一番問題の…………
「「………………」」
震えてる二人である。
「大丈夫かな?」
「いや、恐らくヤバイと思う…………」
そんな事言っている内に、二人は手をつないで登り始めてしまった。
15分後……………
「遅い…………」
そんなに遠くないので10分位で帰って来れるはずなのだが、2人は帰ってきてない。
段々不安になってきたな…………
「すずか………」
「うん、行こう」
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