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ドリトル先生と奇麗な薔薇園
第九幕その三
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「そして他にも色々な宗教があるし」
「若し他の人を否定したらね」
「もう何も出来なくなるわ」
「宗教のことでは」
「そうしたものも見てもね」
 日本の宗教事情、それをです。
「やっぱり信仰は理性を以て他の人も認めることだよ」
「そのうえで確かに持つ」
「そうして学んでいくことね」
「それが大事だと思うよ、そうしてこそね」
 ここでまた薔薇達と虹を観た先生でした、そうして皆に言います。
「こうした素晴らしいものを生み出すことが出来るんだ」
「成程ね」
「科学にも確かな信仰を忘れない」
「それでこそね」
「こうしたものが生まれるんだね」
「そうだよ、今は心ゆくまで観ていようね」
 その薔薇達と虹をというのです、そしてここでなのでした。
 虹を観てです、先生がこんなことを言いました。
「バイエルン王も人工の虹を観ていたとあったけれど」
「あっ、あのお城が好きな人ね」
 ダブダブはバイエルン王と聞いて言いました。
「色々なお城を建てた」
「ノイスバンシュタイン城?」
 ポリネシアはこのお城の名前を出しました。
「あとリンダ―ホーフ城とか」
「お城と音楽がお好きで」
 トートーも言います。
「物凄くお金を使った人だったね」
「かなりの美男子だったけれど」
 こう言ったのはチーチーでした。
「物凄く変わったこともしていたとか」
「謎の多い人だね」
「そうよね」
 チープサイドの家族はバイエルン王についてまつわるお話のことをここで思い出して言ったのでした。
「噂も多くて」
「どれが本当のお話か」
「全部嘘じゃないの?変なお話は」
 ホワイティはチープサイドの家族に言いました。
「誰かが流したんじゃ」
「そうしたこと多いしね」
 老馬もホワイティに続きます。
「だったらあの王様についても」
「結局あの王様についてはね」
 ジップは首を傾げさせて言いました。
「謎が多いままだっていうし」
「けれど悪い人じゃなかったの?」
 ガブガブはこう思いました。
「おかしなところはあったとか言われてるけれど」
「実際おかしくもなかったんじゃ」
「本当に心が奇麗な人だったのかもね」
 オシツオサレツは二つの頭でこう考えました。
「ただ誤解されやすいだけで」
「そうした人だったんじゃ」
「僕が調べたら科学を奇麗な方向、人類の進歩に使うべきって考えていたんだ」
 バイエルン王はというのです。
「ルートヴィヒ二世という人はね」
「そうだったんだ」
「じゃあこうして人工の虹を観たりして」
「そうしたことの為に使うべきって考える人だったんだ」
「火薬は花火に使ってね」
 その美しさで目と心を楽しませてというのです。
「気球以外のことでアルプスの上を飛びたいと考えていたり」

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