暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第264話 Happy Valentine
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だけだ。
「午前中に仕上げちゃおう? 午後からは用事、あるしね」
「うんっ、勿論」
姉妹揃ってキッチンに立つのは珍しくない。
明日奈を追って 玲奈は頑張ってきた。背を見て育ってきたと言って良い。姉の様になりたくて、いつもそばにいたから。そして 明日奈の方も勿論 玲奈には習うべき所が沢山ある。自分には無くて、玲奈は持っている物がたくさんあるから。
お互いがお互いを尊敬し合う。……藍子や木綿季にも言えるが、本当に誰もが羨む姉妹の形だと思う。
そして、今向いている方向はお互い同じだ。
「とびっきり美味しいの、作るよ?」
「うんっ! あはっ、ALO内でもイベあるし、がんばろーね? 私ユイちゃんにもチョコレート、プレゼントしてあげたいなー」
「ふふふ。ありがとうレイ。凄く喜ぶよ」
ユイも勿論甘い物大好きな女の子。……キリトの影響もあって辛いのも好きだが、何よりもアスナやレイナが作ってくれる料理が何よりも好き。皆で食べる時 笑顔で囲まれるから、大好きなんだ。
明日奈は勿論、玲奈もユイが笑顔になってくれるのが大好き。
だけど、今は目の前のイベントに集中だ。
「よしっ……」
玲奈はもう一度気合を入れ直す。
明日奈もきゅっ とエプロンの紐を締め直した。
「頑張ろう!」
「うん!」
竜崎家にて。
「……RARA Corp、御澤セキュリティ、っと……防衛省の方もあった」
学校の大イベントの1つである文化祭も無事終了した事もあり、隼人は仕事の方に割合を増やしていた。医療関係、木綿季や藍子の病院での件、医療関係にも力を入れつつ、これまで通り。少々仕事量が多くなったが、問題は無さそうだ。
今後のスケジュールをせっせと打ち込み、忘れない様に記録を取っていく。勿論、玲奈や皆と疎遠になるのはダメだから、時間は必ず取る。
仕事量と仕事を処理する能力
まだまだ、後者の方が強いから。
「ん…… 今週時間が取れるのは、16~18、23、27……。うん。玲奈にも知らせとかないと……」
ボードに書き込んでいく所で、ガシッ! と手を握られて止められた。
「っっ!?」
「ちょっと待って下さい。隼人君」
「な、渚さん?? び、びっくりした……。驚かせないで下さいよ」
珍しく隼人は驚き、少し仰け反っていた。
彼の爺や……綺堂が忍者顔負けで気配を消し、忍び寄ってきて驚く事は多いが、今回の様に突然出てきた上で捕まえられる! 何てことはこれまでに無かったから。
因みに、防衛省の渚は、その仕事関係でよく家にいる事が多い。その次いで、と言う事で 隼人の身の回りの事を綺堂と一
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