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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第264話 Happy Valentine
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だと信じている。この強さに繋がっていると。だから感謝をしていた。 少しでも強くしてくれたへカートの事も
そして、まるで戦場へと向かう戦士、兵士の様に 歩を進めるのだった。
結城家。
バレンタインデーは女の子にとって大イベントの1つ。
義理チョコも当然あるけれど、それは渡す人には申し訳ないが社交辞令。……前座。本番は 本命の相手に、勇気をもって渡す。……チョコレートに勇気をもらってと言うのが正しいかもしれない。
何よりも大切な思い出を作る日だ。だから チョコは甘くてほろ苦い……とも何処かで訊いた事がある。
「うんっ…… 頑張らないと、だね」
玲奈はぐいっ と裾をまくり 目の前に広げた材料・道具の一式に目を向けた。
料理は元々得意。勿論 お菓子作りも同様だ。 そして 今回はより力が入るとも言える。隼人には沢山の手料理を振る舞って、沢山笑顔をくれた。美味しいと笑ってくれた。その1つ1つが大切な思い出。
でも――お菓子は? バレンタインは??
これは 隼人と初めてのバレンタイン……リュウキと想いが通じ合ってから初めてのバレンタインだから。
「……ぅぅ」
でも、それは自分以外にも言える事だろう。
SAOに囚われていた2年と言う期間で バレンタインデーと言うイベントは勿論あったけれど、リュウキと共に過ごしたバレンタインデーは無かった。
つまり、皆にとっても言える事。皆にとって初めてのバレンタインデー。
「ううんううんっ」
玲奈はぷるぷるっ、と髪の毛が乱れるのも構わずに首を左右に振った。
こんな事で嫉妬をしてどうする、と自分に言い聞かせながら。
何故なら 想いを伝えるのは個人の自由。縛られる様なものじゃないし、縛る様なものでもない。
だって 隼人は皆から慕われている。沢山の事を、偉業とも言える事をしてきた。今もし続けている。……だから、以前にもまして、比例して 増えていく。それだけの人だ。そんな人と想いが通じ合えた。相思相愛になれた。……愛しているとまで言ってくれた。
これ以上求めたらきっと欲張りになってしまうだろう。それだけでも玲奈は十分………とは言えない。はっきり言えば綺麗毎だから。
「うー、女の子は欲張りだもんっ ……独り占めしたいものだもん」
ぷくっ と頬を膨らませる。
やっぱり 当たり前だが良しとはしていない模様だった。
「ふふ、レイ頑張ってるね? おはよう」
「あ、お姉ちゃん。おはよー」
そこにやってきたのは明日奈。
彼女もばっちり準備、綺麗な純白のエプロンを装備。しっかり戦闘態勢になっていた。勿論下拵えは事前に済ませてあるから、後は仕上げる
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