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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第264話 Happy Valentine
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がったのは小さな箱に花柄の包装紙で包みリボンでコーディネイトした物。そしてまだ部屋に仄かに香る甘い香り。
淡い想いを込めて作ったそれは――チョコレート。
そう、今は2月……もう直ぐバレンタインデー。
「う〜ん……でもお姉さんとしては少々複雑、かな? 藍子さんの事を応援してあげたいんだけどなぁ……。玲奈さんの事も私は知ってるから……うぅ〜〜ん……」
ぼそっ、と呟いた一言は 藍子の耳を通り越して脳に、……いえいえ ありきたりな表現かもしれないが、割と真面目に
心
(
ハート
)
直撃した。(様に見えた)
「っっ!? ななな、なにを……!?」
「あまり頑張って! と心からは言えないかもしれないけど…… 後悔だけはしないようにね? やっぱりそれが一番駄目だって思うからさ」
「そそ、そんなのじゃありませんよー? だ、だって感謝の気持ちだと言いましたしー!」
「ぜーんぜん、隠せれてないでーす。それで隠せれる相手って、それこそ隼人君だけでーす。和人君もそこまで鈍感じゃないですからー」
「ぅぅ……(た、確かに…… と思ってしまいました……)」
顔を真っ赤にさせる藍子。
それを見て更に悪戯っ子みたいな笑みを見せる美樹。普段は凛としていて、同性から見ればとても格好良く憧れる女医さん。だけど、時折 可愛い面も見せる所があったりする。ALOも一緒にプレイした事もある木綿季と遊んだ時も、とても頼れるお姉さんだった。
藍子にとって、面倒見がいがある木綿季と言う妹がいるから、姉と言うのは凄く新鮮で、とても嬉しかったりしたのはまた別の話だ。
その後も色々と話をした。藍子は必死に説明を、弁解を図っていた。リュウキの事もレイナの事も好きで、どっちかと言えば憧れと感謝の気持ち、その割合が大き過ぎるから、と説明。
美樹も最後は笑顔で頷いて納得した、と言わんばかりだったが、それでも 含みのある、何処か意味深な笑顔は変わらなかった。
横恋慕を当然ながら確信する美樹だったが、横恋慕がキーワードとなっていて、それが生み出す物語の結末はそのほとんどが辛く苦しい結末ばかりだ。
……だが、同時に想う事もあった。
この一回り程離れた歳の子達、皆は、きっと世間一般的な結末にはならない、と不思議と美樹は確信出来ていたから。
同刻、某デパートにて。
沢山の人が行き交うその場所でじっと少女は立っていた。
「……(色々あり過ぎて、目移りしちゃいそう)」
その少女は
猫妖精族
(
ケットシ―
)
の氷の
狙撃手
(
スナイパー
)
事、シノン。
……と、現実世界で言えば間違いなく射貫かれそうな勢いで睨まれてしまうから、ここ
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