第一部 少年たち
第四章
適合
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発者は山ほどいた。だが、その野心家を跳ね除けて神機には運用しないと決めたのが、ここフェンリル極東支部だ。しかし本部の者を筆頭に極東支部で秘密裏に開発されていた」
これは聞いたことあるだろ?と聞くと彼女は顔を横に振る。これには少し驚く。
「まさかあの細胞を用いた神機を開発するなんて、神機使いをなんだとおもっているのですか。危険性があるって立証されているのに」
彼女は研究者の非人道的な考え方に怒りをあらわにする。
「本部の連中にとってはそんなことどうでもよかったのかもしれないな」
「許せないですね。その神機の被験者が彼だったってことですか?」
「あいつは適合者としては二人目だ」
「二人目? 一人他にも適合者がいったんですね。その一人目は?」
「死んだことになっているな。本当に死んだのかは定かではないが、俺たちが実験を止めた時には、適合者がいなかったからな」
「一人目と二人目の空白の時に止めたってことですか?」
「そうなるな。実験に介入した時には研究がだいぶ進んでいたからな。人体にどのような影響を及ぼすかはある程度解明されていたからな。その犠牲があったから今みたいに実装段階にもっていけた訳だが」
「犠牲ですか……」
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